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ワカコ酒第159夜、「棒棒鶏」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第159夜、「棒棒鶏」


新久千映さんの作品「ワカコ酒7巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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お彼岸の中日であります。
季節感というものが乏しい昨今。
残暑も感じず、麦秋の候もちょこっとほど遠い感じ。
もしかしたらこれからが秋本番になるのだとしたら、いいな。

「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第7巻第159夜は「棒棒鶏(ばんばんじー)」。
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いつもの帰り道、この前に寄った立ち飲みの中華屋さん。
冷たい前菜・棒棒鶏に、燗した紹興酒。
本場では紹興酒のお燗は邪道とする向きもあるけれど、
熱燗の日本酒のように注いで、ちびっと舐めれば、ますます膨らむ味わい酒。
そして棒棒鶏、おやおや、これは温かいままの鶏肉だ。
冷たい叩きキューリと、温かいゆで鶏。
温度差が小気味いいじゃないの。
そこにコクのあるゴマダレ。
びゃっと振りかけられているごま油も良い風味を醸して、美味しさいっぱいじゃあ!
温めた紹興酒が膨らませる満足感。

【シキモリ酒】

茹でた白身の鶏肉に、ゴマダレをかけた、実になんてことのない一品。
それが中華の前菜の王道、棒棒鶏として昇華されました。
おそらく子どもの時分には、そういうネーミングのものはなかったと思うので、
まだこの国で市民権を得てから、そんなに時が経っていないような気がします。
最近はやりの、コンビニフード「サラダチキン」に、ゴマダレをかければ、
お手軽にできますよね。

まずこのゴマダレですが、私はおそらく初めて口にしたのは、学生の頃。
当時、しゃぶしゃぶとかの食べ放題のお店が流行り出したころ、
しゃぶしゃぶにつけるタレは、ポン酢がゴマダレでした。
肉なんて、家で食せるのは豚か鶏で、牛肉なんてハレの日だったわが家庭。
家でしゃぶしゃぶなんて、もってのほかでした。
それがそこそこの金額を支払うと、動けなくなるまで食べられるシステムですもの。
色気よりも食い気の旺盛な当時は、こぞって行ったものです。
そして、はじめて肉をしゃぶしゃぶして、甘いゴマダレに浸して食する。
今の年齢だと、甘いのよりもさっぱりポン酢って思いますが、
当時は「うわ~、こんなのがあるんだ!」って思ったものです。

でもね、その当時の限られた食生活であっても、
不幸せだったのかというと、そんなことはなし。
その頃はそのころで、黄色くて甘いカレーとか、鱈がちょこっとした入っていなかった湯豆腐とかを、
兄弟で奪うように食していたものです。
父が酔って持って帰ってきたおみやげのお寿司や、
会合で余ったというお弁当をむさぼるように食べつつ、
たまに供された焼きそばの、ソースのしょっぱさでご飯を食べたりする日々。
食の歴史は、いつだって幸福な気持ちを感じ取っていたのであります。

ごま油の言及が多少ありましたが、ごま油は実に重宝ですね
スープに一垂らしするだけで、香り高い旨味が引き立ちます。
天ぷらも、ごま油が入ると優雅に思いますもの。
ただし、まず一瓶を使いきれないんだ。
あと、たいていキャップの部分がベタベタになってしまうのです。
もうこの際、目薬みたいに一回使い切りのでいいんだけどなあ。

そして、紹興酒の言及にも触れておきましょう。
紹興酒というお酒は、私は大好きです。
しかも、ワカコの言う「本場では邪道」という、お燗したのが好き。
でも、やっぱり中華を食さないと、マッチしないんですよね。
中華ってやっぱり味が濃いから、紹興酒特有のクセがアクセントになるのでしょうかね。
焼き魚に紹興酒とか、合わせようとは思わないです。

紹興酒を1人で飲むと、さすがにボトル一本はきついなあと思います。
でも、2人で一本だと足りないの。
あの紹興酒のボトルのサイズが、ワインボトルくらいあったらいいのになあ。
あと、甕出し(かめだし)っていうスタイルは、一見便利そうでそうでもない。
どれだけ飲んだんだか、よくわからなくなるのです。
樽酒を飲んでみるみたいで、自分の酒量が混乱してくる。

最近は、ザラメは出さないみたいですね。
以前は飲めないようなシロモノが多かったから、ザラメで甘くして飲んだという名残りのようですが、
私はザラメを投入して飲んだことがないから、よくわかりません。
むしろザラメを、食後のアクセントに、舐めちゃうのがほとんど。
その昔、喫茶店のテーブルには、角砂糖と「黒砂糖」っていうのがあって、
これを舐めるのが好きでした(笑)
だいたいそういう喫茶店には、100円を入れると星占いができるのがありましたよね。
卓上の・・、なんて表現したらいいんだろう。
若い人に、説明するのが難儀しそうなものです。
なんか、そういう「純喫茶」的なところに、最近入っていないなあ。
浅草とか上野って、いまだにそういうお店って多いんですよね。

さすがに、棒棒鶏だけで記事を書くのが難しく、
いろいろ派生させて無理やり一本、書いてみました。
でも、立ち飲みの中華屋さんってなんか想像できない(笑)




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ワカコ酒第158夜、「シューマイ」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第158夜、「シューマイ」


新久千映さんの作品「ワカコ酒7巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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サンマの不漁で、各地のイヴェントが中止のようですね。
身が小さく、そして高いと、先日伺った和食屋さんの大将が嘆いていました。
そういう年もあるさと、結構頓着がない式守。
時期に食べられるものは、まだまだたくさんあります。
と言いつつ、お品書きにサンマの文字を探してしまう小市民ですね。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第7巻第158夜は「シューマイ」。
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ワカコの設定は、どうやら年度末のよう。
職場がピリピリした雰囲気で、気をもむ時期なんだって。
こういう時期は、なにかに包まれたい――。
あたたかくて柔らかいものは、それだけで安らぐ。
ビールを飲んで、冷たくて刺激のある方に自分の舌を振っておいて、
湯気の出るせいろに乗せられた、シューマイ。
無造作に塗りつけられている辛子。
敷いてあるキャベツ。
つやつやの皮からのぞく、ひき肉の具。
――なんと扇情的なんだ。
箸でつかむと、少し重いくらいのこの大きさ。
タレにつけて熱々のをパクリ。
やわらかい皮と肉が、一体となってとろける。
そして玉ねぎの甘み。
けしからんから、辛子もつけてやれ。
せっかく甘く温かく、なごんでいるところに、ビールを投入。
ギャップの至福!
こねて包んで蒸して・・、たいていのものはこれくらい手間を重ねたら柔らかくなるんじゃないかな。
年度末の職場、みんながちょっとづつ柔らかくなれば・・。
――そうもいかないかなあ。

【シキモリ酒】

ある程度、味が想像できるのに、わざわざ食べたいって思うアイテムの一つが、
このシューマイでしょうか。
オーソドックスなシューマイの味は、だれしもみんな知っているのに、
やっぱり魅力が高いから、頼んじゃいますね。
酒場のマストアイテムであります。

たしかに家でこれを作ろうとすると、かなりの手間が生じます。
それだったらと思う気持ちは十二分にわかります。
これがギョウザだと、基本的に中華店オンリーになってしまいますが、
似て非なるもの、このシューマイはお店を選びません。

あと、隣の人が食べているシューマイは、実に美味しそうに見える!
ここでこっちもマネたいなと思うけど、なんか二番煎じみたいで、
ちょこっと躊躇したりします。
あと、添付の辛子は往々にしてとびっきり辛い。
目分量を間違えると、鼻に突き抜けるものが激しくなりますね。

私はシューマイに醤油をつけません。
それだけで、十分に味のある肉汁を楽しむのに、
お醤油の鋭角的な味は、ちょこっと邪魔かなと思ったりします。
でも辛子は別、シューマイをお箸で二等分して、その切った中のひき肉の部分に、
直接、辛子をぬり込んで食する幸せ。
ハンバーグはパティを味わうというより、ソースの味を楽しむものだとするなら、
シューマイは直接の肉の味が味わえるなあって思うんですよね。

シューマイの中での、微妙な立ち位置であります、上にそびえるグリーンピースの存在。
彩りなのか、はたまたエッセンスなのか、それとも異質の代物なのか。
その存在こそが微妙ゆえ、わざわざそれを外して残す人もいるほど。
だからって、グリーンピースと一緒に食べたからって、味のマリアージュはさほど感じません。
まるで、福神漬における「なた豆」のような存在であります。

あと、こじんまりしたせいろに乗せて供されたりすると、
なにかしらの優越感に浸れる特権がありますよね。
おもむろに、そのふたを外して、ふわっとした蒸気が鼻腔をくすぐる。
そしてふと周囲を見ると、一風変わった食器・せいろの中身を、羨望の眼差しで凝視している人々。
やっぱり、みんな食べたいんだろうなって思います。

これがなんでもせいろで供したら、それは興ざめです。
へぎそばだって、へぎと呼ばれるまな板みたいなお皿に供されるからご利益があって、
そば味噌も、玉子焼きも、板わさも全部へぎに乗ってきたら、やっぱり違うなあって思います。
そば湯も、専用の器で出されるからいいんであって、
お水も日本酒も、あのそば湯の容器で出されたら、テーブルの上はなにがなんだかわからなくなります。

さあ、そしてシューマイ話をするのに、あの会社のアイテムを避けて通れないですね。
横浜名物、崎陽軒の赤い箱に入ったシューマイ。
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野球を見たり、オクトーバーフェストに行ったりと、なんだかんだと毎年横浜に遊びに行っています。
でも、横浜駅構内の崎陽軒のブースを見ると、
とりあえず1箱は買っておこうかなという衝動に駆られます。
これが至る所で重宝するんだ。
酒のふとしたつまみにもいいし、帰りの電車で小腹がすいていれば食べられるし、
一緒の友人におみやげにも足してもいいし。
これが同じ横浜名物の鳩サブレはそうもいきません。

崎陽軒のシューマイも私は醤油をつけない派。
だからあの、箸置きみたいなお醤油がどんどんたまっていきます。
あれを未使用で、捨てちゃう思想は私にはありませんもの。
横川の釜めし同様、あれだけは持ち帰ってきたいですね。
(当然の帰結として、家にはお醤油と釜ばかりになりますが

シューマイ弁当は、テレビのロケ弁でもおなじみですが、
実は私、見たことはあっても食べたことないんですよね。
外で弁当を買うという習慣が皆無なので。
でも、芸人たちが絶賛するんだから、一度食べてみたいものです。

シューマイは、庶民の感覚では安価な肉料理。
そして何よりも手軽なもの。
そこになにかしらの郷愁を感じるのは、
ワカコの言う通り、なにかに包まれたい願望があるのかな・・。

私なぞは、柔らかく包み込まれたいといえば、おそらくは異性の胸元にだと思ってしまう、
そこがダメなところであります(涙)

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ワカコ酒第157夜、「エビとアボカドの和え物」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第157夜、「エビとアボカドの和え物」


新久千映さんの作品「ワカコ酒7巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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実はこの第7巻の筆頭には「第156夜」として「さんまの炙り刺し」が掲載されています。
ところが、この156夜は6巻の150夜にも掲載されていて、
いわゆる「重複」しちゃっているのです。
なかなかどうして、素人みたいな間違えですよね。
ちなみに第9巻には、作者のお詫びが掲載されるという事態に。
珍しいことであります。
弊記事では、156夜を欠番として、次の話から始めましょう。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第7巻第157夜は「エビとアボカドの和え物」。
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いつも通り会社に行き、滞りなく仕事を終えた。
周囲に何事もなく、なによりも平和な一日だった。
これを平凡という。
こんな日は、珍しいものや高いものでなくていい。
ありふれたもので一杯やろう。

ごく普通の居酒屋さん。
お品書きには「エビとアボカドの和え物」の文字。
ひと昔前までは、アボカドというと珍しい食材として認識されていたけど、
いまやこんなに身近に潜む野菜。
醤油ワサビ味で和風寄りだから、麦焼酎の水割りにしてみましょ。

プリリとして味が濃く、それでいてさっぱりしているエビ。
薄味だけど後味濃厚な不思議食感のアボカド。
つんと来るワサビ、しょっぱくなりがちな醤油味を、アボカドがまろやかに包み、エビが彩る。
いろんな味が生む調和を、水割りで刺激を与えれば、また味わいたくなる食と酒の共鳴。
平凡な毎日を送れることに感謝♪


【シキモリ酒】

最近の式守、毎日がドラマティック過ぎちゃって、気の休まる日がありません。
だから、ちょこっと憧れる「平凡」な日のこと。
期待して迎えるのではなく、ふと気が付くと、今日はなにも問題がなかったという日は、
平凡こそが最高の贅沢なのかなと思ったりします。
とにかく、ここ何年もの間、今日は何もやることがないっていう日がないので、
そんな平凡な日を迎えちゃったら、嬉しくて眠れなくなっちゃいそう(笑)

湖面が見渡せる水辺の芝生で、鳥のさえずりとそよそよと寄せては返す水面。
柔らかな日差しを浴びた昼下がり。
缶ビールでもいいんだけど、こんな日はハーフサイズのスパークリングワインがいいな。
少しだけ風が出てきて、その風がちょこっと水面の冷たさを含んでいる。
ちょっと肌寒くなるなあと、一枚アウターを着込む。
太陽が少しづつ西に傾くころ、ウトウトとまどろみながら、夢と現実を行き来するけだるい時間。
その数時間が、なによりの贅沢だと思います。
――ダメだ!そんなことを考える時間があるなら、なにかしらこなさなきゃ!

酒場に身を浸している時も、実は贅沢な瞬間であります。
特に、知っている人が全くいない街の酒場。
いい意味で放置されている時間は、ただただボーっとして酒を飲んでいると、
なんていい時間を過ごしているんだと思いますね。
知り合いがいちゃダメなんだな、あと構われ過ぎちゃうのも良くないんだ。
最低限の会話だけで、酒と正対して1時間でもいると、なんて楽しいって思います。
もちろん、飲み仲間と一緒の時も楽しいんだけどね。

だから私にとって、平凡な日ほど憧れます。
平凡っていう言葉を見て、私は明星派だったなどという人は、
ある一定以上の年齢の人ですよ。
スコラとGOROとか、BOMBとMOMOKOとか、言い出しちゃう人もいるかもですが、
私はダントツで「投稿写真派」でしたね(爆)

本題のアボカドの話も、ちょこっとだけ。
「アボカド」なのか「アボガド」なのか、表記はよくわかりませんが、
キライじゃないんですけど、そんなに好きというわけでもなし。
あまりにクリーミー過ぎちゃって、なんだか固形のミルクを食べているみたいであります。
あと、味がやっぱり濃厚すぎちゃって、アボカド以外の味が全然感じられなくなる。
奥ゆかしさが日本の粋だとすれば、アボカドはまさに外来種だと思うんだけど、
ワサビ醤油に合っちゃったりするので、なんか難しい立ち位置ですよね。
ハーフタレントみたいな存在でしょうか。

正直、アボカドってどんなお酒に合うのでしょう。
っていうか、だいたい酒に合うのか?
アボカドが乗ったサラダを食べて、ロイヤルミルクティかなんかを飲んで、
最後にマカロンを食べてくればいいんじゃない。
――という、完全に偏見の極致でしか見ておりません。

マカロンなんて、あんなたいして美味しくもないものにありがたがっている
世間の女性(たまに男性)を見ると、マカロンが好きなんじゃなくて、
「マカロンを食べている自分」が好きなんじゃない?っていうくらいの悪意しか出てきません(笑)

すきやばし次郎で、アボカドの握りが出る時代になったら、
もう少し前向きに考えたいと思います(笑)
ということで、平凡を是として、アボカドへの偏見しかない、
式守のひねくれた思想なのであります。


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ワカコ酒第6巻SP2、「正月酒」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第6巻SP2、「正月酒」


新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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きょう18時から、プラネタリムの投影会をやります!
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最新機種、8K画像による私たちの最初の投影は、新たなる旅立ちを、
メンバーが全員参加による、星空ツアーのアテンドとなります。
大宮近辺で、夜に時間のある方。
ぜひお越しください。
財布に優しい、入場無料であります。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻SP2は「正月酒」。
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(画像はイメージです)

時期をまったく無視していますが、ワカコ酒6巻の一番最後は長編の、
お正月に実家で迎える家飲みの様子であります。

祖母、母、娘(ワカコとお姉ちゃん)三代が立つ、正月の台所。
お姉ちゃんはこの前結婚して、このお正月は待望の赤ちゃんを連れてきた。
赤ちゃんを中心に、話が広がるワカコ家一同。
仕事のあれやこれや、生活のやりくりもみんな忘れて、ただ家族と新年を祝うとき。
大量の揚げものは、まさに実家ならでは。
日本酒に合うおせちは、あとで突っつこうと、まずはビールから。
機嫌が良いおじいちゃんが、熱燗をすすめてくれる。
持てないほどの熱燗もまた、実家ならでは。
口に含めばお正月の香り。

今年の正月は、赤ちゃんである姪っ子の話で持ちきり。
目元があんたによく似とるとか、ワカコの赤ちゃんの頃にそっくりだの、
言われてみんな顔がゆるんじゃっている。
ワカコも早く、子ども産まなきゃ――とか、その前にまずは結婚だなとか――。
私には私のペースがあるから・・。

ふとお父さんがボソッと「カニむけたよ」。
そう言えば黙々と、大量のカニの殻をむいてくれていた。
「料理できんから、カニでもむくかな」ってよく言ってたなあ。

いつもの光景、でも毎年どこかちょっと違う。
子どもの頃はただただ楽しかったお正月。
いまは準備や後片付けの手間を考えながらのお酒行事。
赤ん坊の存在。
そういえば老けた両親。
食べる専門だった私が、いつの間にか手伝う料理。
その中で毎年変わらない、お重の中身。
変わるものと変わらないものを、確認する行事なのかも。

今年も1年、美味しいものと美味しいお酒が飲めますように。
来年、再来年は、何が変わって、何が変わらないんだろう。

【シキモリ酒】

4か月も早く、お正月ネタになってしまいました。
来たる2018年の予行練習という位置づけでご覧ください。

おじいちゃん、おばあちゃん、父、母、ワカコ、妹、その赤ちゃん(妹の旦那は仕事の関係で夜から合流)。
この3世代に赤ちゃんを加えた大勢で迎える、お正月。
この日ばかりは「ブランチ」などと気取らずに、
堂々とお正月の昼を楽しめるってものでしょうか。

毎年確実に1歳づつ、歳を重ねるわけですが、
ただその確認をするための、儀式というべきお正月は、
やっぱり家族の結びつきを、実感することなのかもしれません。

私の家は、お正月もあまり関係なく、仕事に従事している人が多いので、
みんなが揃って卓を囲むということは、記憶にありません。
それを気の毒に思ったのでしょうか。
親戚の叔父が、正月2日の昼間から遊びに来るというのに乗じて、
さまざまな時間に、私の兄弟たちが三々五々顔を出して、それがお正月の過ごし方になっています。

最初は母と妹が、叔父を迎え、
その後に弟夫婦、そして妹2号一家が来て、
最後に私が合流するときには、母は仕事に行っているという感じ。
みんながすれ違いなんだけど、でも同じ場所に時間差でふれあうという、
ちょっと独特のお正月の過ごし方であります。

弟と義理の弟(つまり式守家の男性)しかアルコールを嗜まないし、
私は飲んじゃうと年末からの疲弊が出てしまうので、お正月はアルコールを口にしません。
世間とあまりにもかけ離れている生活ですが、
まあ日ごろから、あれだけ湯水のように飲んじゃっているので、
逆に新鮮なのかもしれません。

その中でも、子どもの存在は大きくて、
うちの家系の場合、甥っ子1号と2号しかいないのですが、
やはり彼らを中心に、その宴席は流れていきます。
そのうち、甥っ子たちも大きくなり、親戚一同という場に来たがらなくなる日もあるのかな。
そうなると、ずいぶん物静かな正月になっちゃうのかもしれません。

ワカコがいみじくも語っていましたが、変わるものと変わらないものを確認するのがお正月。
そんな定点観測を求める精神が、人間の奥底にあるのでしょう。
ふと安心を感じるために、あまたある楽しみを横に置いといて、
家族と実家で過ごす時間を、大事にする。
なんだかんだといえども、お正月はみんな楽しみなものなのです。

でも忘れてはならないのは、お正月に休むことのできない、
公共的な仕事、サービス業、そして安全と安心を仕事にしている人々の存在です。
ささやかな楽しみである、身内と一緒にいる時間をも、働く人々。
これはどんな社会になろうとも、ゼロにできない存在です。
そういう人々の献身的な労働が、私たちのささやかな安心に繋がっていると、
感謝の念を持たないといけませんよね。

身内が、家族がという時間の前に、多くのそれすら許されない環境で汗を流している人がいる。
「今日はお正月らしく、静かだったな」と、せめて思ってもらえるように、
私たちの年始の言動も、自制するのが大人の矜持だと思います。

ワカコ酒第6巻はこれでコンプリートしました!
次週からは、ワカコ酒第7巻の内容で、皆さまのご機嫌をうかがいます。

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ワカコ酒第155夜、「シャコの酢の物」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第155夜、「シャコの酢の物」

新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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後日改めて告知しますが、9月2日は18時から、
大宮にあるさいたま市宇宙劇場プラネタリウムで、
1年ぶりの私たちのグループの投影会がありまして、今日はその最終リハに参加してきます。
最新機種にかわって、試行錯誤どころかメンバーが泣きながらスキルを身につけています。
何人かが交代で解説をするのですが、今回私がなぜか解説担当。
それも、ツアーコンダクターで、飛行機の客室乗務員も兼ねるという事態。
決定的な問題として、私、飛行機に乗ったことないんですけど(爆笑)
そんな紆余曲折があり過ぎる投影の最終リハ、
さあきょうで完璧になるのか、あきらめの境地になるのか、おっかないです(爆)


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻第155夜は「シャコの酢の物」。

一応閲覧注意でしょうか(笑)

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世間は残暑厳しきおりですが、物語設定は真冬とのこと。
それも寒い日の雨降り、こんな日は踏んだり蹴ったりの哀しい気持ちになるよ。
ぬれ落ち葉が侘しさを増幅させるよう。
早く明るい場所へ、人の集まるあたたかい所へ。
温かみのある居酒屋に入ったワカコであります。

すごい種類の焼酎があるので、お湯割りに適したものをおまかせで。
肴は何にしようかな、うわっ!シャコがあるよ。
好きなんだあ、お目にかかれる頻度はそれほど高くない。
麦焼酎のお湯割りに、シャコはシンプルに酢の物で頂こう。
まずは顔に触れる蒸気を感じて、熱いのをひと舐め。
ほ~、なにかがほぐれてゆく。
そしてシャコ、見た目が虫っぽくて苦手だという人の気持ちはよくわかる。
もしこれが本当に虫だったら、食べるのためらっちゃうよなあ。
けれど、私にとってはただの平たいエビの形。
そしてエビとはまた違った美味しさがあるのだ。
たしかな噛み味、エビのようなプリプリ感はない。
エビほどの華やかさはないが、地に足の着いた奥深い味。
キツくないやわらかい酢。
かといって甘すぎず、シャコの良さを引き立てに引き立てる。
この余韻を味わう瞬間を、包み込む甘いお湯割り。

外の冷たい雨は、まだやみそうもないな。
でもお店を出るころには、幾ばくかの温かさを持ったまま帰れそうだ。

【シキモリ酒】

今回のは、第6巻の最終話となり、その次にはスペシャル回が入っています。
それだからでしょうか、普段よりも増ページ。
で、なんか文学チックな言葉の羅列があって、キレイだなと思ったので、
ほぼ全文を書き起こしてみました。
「ぬれ落ち葉が侘しさを増大――」とか、「幾ばくかの温かさ――」など、
琴線に触れる文言が多いですね。
やっぱり、設定での真冬の冷たい雨降りの夜は、
人を文学者に仕立て上げる魔力があるのかもしれません。

私は元々、晩秋から初冬が好き。
木枯らし的な寒風が吹きすさぶ夜に、キュッと首元を仕舞い込み、
温みのあるお店に足早に歩を進めるのが、なんとも愉快であります。
夏が陽だったら、冬は陰。
陰陽だったら「陰」が好きな性質ゆえ、音楽も短調好きです。
お気楽極楽というメジャーではなく、もっぱらマイナー志向にしてマイナー嗜好。
そんな時にこそ、研ぎ澄まされた文言がふと頭をよぎると、
これこれ、この瞬間を待っていたんだよ!って思っちゃうのですね。

で、話を本題に戻しますが、ワカコはシャコを酢の物で頂いています。
シャコは旬が夏。
夏シャコは、たまごをお腹に抱えて、一番美味だとされています。
夏にお寿司屋さんに行くと、やっぱりシャコを食べたいと思いますもの。
で、ワカコも言及の通り、あの見てくれはまさに「もののけ」。
エビよりもより得体のしれない度合いが高いものであります。
でも、それを言ったらエビだってカニだって、相当得体のしれないものですよね。
家のリビングにあるテレビの後ろから、カニやエビがふと顔を出したら、
ゴキブリの比ではないくらいのインパクトですよ。
ヘタすると110番通報しちゃうかも(笑)

そんなエビやカニは「美味しいしカワイイ」と言われ、
見てくれが似ているシャコ(実は全然違うし、シャコ科は進化も別過程)は、
気味悪がられるのは、なんだかちょこっと気の毒な生物であります。
きゅっきゅという歯ごたえは独特で、身は甘くて柔らか。
その美味具合が、あの姿態でマイナス50万点の評価になっちゃうんだからねえ。
ウナギだってアナゴだって、相当のヘンテコ生物なのに・・。

シャコの爪なんていう、あの小さな身のまた小さな部位を集めて、
珍味として食すなんてことは、初夏のシンコに近い、職人泣かせの希少部位です。
手間ばっかりかかってねえ。

とこんなことを書いている式守、シャコは大好きなんですけど、
実はどうにもダメな動物があって、それがカイコ(蚕)。
あの白いかりんとうみたいなのが、もぞもぞと桑の葉を食べている映像を見ると、
もう逃げ出したくなる心境です。
カイコだけは、どうにもダメなんだよね。
で、あのまゆをお湯で煮ちゃうっていうのが、まったく納得できません。
とか言って、シャコやシラスを湯がいたものは「なんておいしそう」ともろ手を挙げて喜ぶんだから、
やっぱり食用かどうかという要因は、私の中で大きなウェイトを占めるのでしょうね。
シャコも、食べられなかったらゲジゲジとかムカデと大差ない低レベルの扱いにしかなりません。

とまあ、かなりの不平等を書いておりますが、シャコの酢の物は美味しいわけで、
残暑厳しき折、夏シャコの名残りを感じたいものです。
もう終わりかな。

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ワカコ酒第154夜、「合鴨の燻製」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第154夜、「合鴨の燻製」


新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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本当はきょう、横須賀に野球の2軍戦を見に行く予定でした。
相撲のお仲間が誘ってくれて、なんでも入場料1000円に、2000円を追加すれば、
場内の生ビールが飲み放題になるとのこと。
なんかいいなと思い、夏にどこにも行けなかったから遠出でもしましょうかと考えました。
でも、どうにも天候が不安定な情勢。
片道2時間超、交通費をかけて行ったところで、雨天というのはちょっとキツイなあと思い、
泣く泣くきのうの時点でキャンセル。
ご自愛の日にすることにしました。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻第154夜は「合鴨の燻製」。
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久しぶりに仕事が早く上がれたワカコ。
夕方の街は、もしかして私が一番乗りかしら。
最近忙しい日が続いたから嬉しいな。
この浮いた時間、どうしてくれよう(笑)
ウキウキ嬉しいこんな日は、なんでも選べるバル風の酒場へ。
どうやらお店も一番乗り♪

鴨の燻製いいなあ。
いつもは鶏肉だと白ワインなんだけど、鶏にしては濃い味わいの鴨肉には、軽めの赤ワイン。
夜の一口目に重すぎないミディアムボディ。
そして、たっぷりのレタスに乗せられた、合鴨の燻製!
たくさんあるけど、大事にちょっとづつ食べよう。
ワインで洋食舌になったところへ、鴨を投入。
燻すと上品な風味に、胸いっぱいになるスモーキーさ。
ワインで昇華する、肉と煙のハーモニー。

みんなが飲み始めるころ、わたしはすでにいい気分の入り口。
いや、これから楽しむ人の方がウラヤマシイ気がする~。

【シキモリ酒】

高級食材の鴨、それを燻製にしてバル風酒場で飲むワカコであります。
シャレオツ感がありますよね、鴨。
大好きな食材です。

口の悪い人に言わせると「鴨なんて、ほとんどアヒルだよ」と、
あのかわいさ満点のアヒルを想像しちゃいますが、でも人間は罪深い生物。
生きるものを殺生して、それで生きながらえるものなのです。

でも、もっと口の悪い人になると、
「上野の藪そばが改装休業したときに、上野公園の鴨が増えて困った」などと、
まるで藪そばが、上野の鴨を捕獲しているような口ぶり(爆)
あながち完全に否定できない「都市伝説」でしょうかね。

幼少の時分は、鴨なんて肉はとんと食卓に上がりませんでした。
肉と言ったら豚か鶏という、質素な家庭でしたから。
それが高校時代に「ザ・シェフ」というコミックスを手に入れた頃、
そこに「鴨のロースト オレンジソース和え」なる旨そうなアイテムが出ていました。
鴨という旨味が強い肉を、あえて甘酸っぱいオレンジでマッチさせるという話を読んで、
子どもゴコロに「そんな食べ物があるんだ」と、興味津々でしたね。

いまじゃ、よく鴨は食べる食材になりました。
やっぱり合わせるものは、赤ワインでしょうか。
旨味が強い鴨に、赤ワインのどっしりしたボディが、実に映えます。
泡も好きなんだけど、鴨の旨味はスティルワインで包んであげたい。
そういえば、赤ワインを最近飲んでいないなあ。

鴨とあたりめは、噛めば噛むほど旨味が出てくるという共通項があります。
そして、たいして強くないスポーツチームも同じ。
たまにある快勝の試合を、ファンは長い間、噛み続けて旨味として語り継ぐ精神。
今年の千葉ロッテに、その気持ちを重ねます(涙)
昔の浦和レッズも、アイスホッケーの古河電工もそうでしたね。
懐かしいなと思います。

そういえばワカコは、早上がりで街に繰り出したことを嬉しいと感じていましたが、
この気持ちはよくわかります。
でももっと突き進み、真っ昼間から飲む「背徳感」が何よりの嬉しさだと考えるのが式守。
昼から飲めるお店なんかだと、世間の人が「なにあの人」的な視線を送ってきますが、
私にとってはあの視線は「羨望の眼差し」だと思っています。
みんな誰だって、働きたくないもんね。
だから、あの人うらやましいなあって思われながら飲むっていうのは、あこがれだと思うんですよね。

でも、じゃあ早くから飲んでいるからと言って、早上がりができるのかというとそうでもない。
私の場合は、何時から飲んだって、最終的には同じ時間になるのです。
だから、コスパと上手な時間配分を考えたら、
なるべく遅くから飲みだした方がいいのかな。
燃費が悪くて困ったものです。

鴨で赤ワイン、いいなあ。
どうやら、その組み合わせがそろそろ楽しめそうな、秋はもうすぐかもですね♪

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ワカコ酒第153夜、「魚の子炊き」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第153夜、「魚の子炊き」


新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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記事アップ時間が遅くなり失礼しました。
急に飲み2連チャンを入れてしまい、連日ほぼ終電帰りで、記事を書く時間が確保できませんでした。
飲んで帰ると、文章を書こうという思考がゼロになってしまいます。
そうならないように、記事の貯金を作っておけばいいのですけど、なかなかね。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻第153夜は「魚の子炊き」。
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きょうはワカコ、商業ビルの中にある大衆食堂にやってきました。
早い時間から、にぎわう店内。
安価なお酒に、あらゆる魚介メニューが揃う。
いろいろ誘ってくるようなアイテムだけど、今夜はどこか庶民的な肴でゆっくりやりたい。
熱燗に、ふっくら魚の子炊き。
そう、魚卵を煮付けたもの。
イクラやタラコではなくても味わえる。
まずは熱燗、お口はあたたまった。
そして魚の子、汁に浸っているところから。
甘さは控えめでシンプルな味付け。
でもふわふわで、とてもやさしい味だ。
小さな卵が、所狭しと集まっている断面。
なんとも面白し。
魚卵から海の香りをもらい、熱燗でフタをする。
体の中で広がるあったか空間。
ゆったり楽しめる今宵。

【シキモリ酒】

魚卵と言えば、痛風の皆さんが厳禁な食材。
気の毒ですよね、一緒に飲んでいて。
「好きなんだけどねえ、食べちゃいけないんだ」っていうのは。
ありがたいことに、私はその手の疾患が皆無なので、
見境なくバンバン食しちゃいます。

その魚卵を煮たものを「魚の子炊き」と称するのは今回初めて知りました。
たらこ煮とか、カズノコ煮などと、特定商品名を冠しないから、
なんの魚卵なのか名乗らなくてもいいのですね。
ただ「あら煮」としか書いていないと、いろいろな魚が入ってくるので、
なんだか遺跡発掘作業をしているようで、楽しいです。

ワカコは熱燗をご所望でしたが、魚卵の煮たものは、やっぱりお酒がいいですね。
独特の魚の香りに、日本酒との相性は抜群です。
これがワインとかじゃやっぱり違うだろうし、ウィスキーとも合いません。
和の食中酒としての日本酒は、この手のお肴の邪魔をしませんからね。

こういうアイテムは、お店の手間のかけ方次第で、美味しくもまずくもなるもの。
だいたい、チェーン店ではアイテムにないですよね。
原価も限りなく安く、それでいてお店のレベルを知ることができます。
また、作り置きしてタッパーに入れて保存することもできるから、
クイックメニューとしてもいいですよね。
(オーダーが入ってから、それを盛って出せばいいんだもん)

でも人間は、これほどまでに多量のたまごを食して悦にいっているのですから、
なんとも罪作りな存在なのです。
こんなことを、パンダでやってごらんなさい。
上野動物園の周辺の商店街の皆さんから、銃殺刑で命を奪われます。
もっともパンダは、卵からふ化するんじゃないんですけど(笑)

ワカコが今回訪れたお店は、デパートに入っている大衆食堂なのですが、
これに似た雰囲気で、地域の再開発でテナントの一部になった大衆居酒屋さんなども、
面白い風情があります。
なんか異質で、でもその異質さをまた楽しんでいるようなお客さんたち。
現代における長屋の新しい景色だと思えば、
それもまた一興かもしれません。

その昔、渋谷の109の中に正統派のバーがありまして、
何度か通ったのでありますが、
109の入り口と言えば、ギャル系を代表とする今風の女性のたまり場。
そこに、オヤジがきょろきょろしながら入っていき、そのままエスカレーターをあがって、
プリクラが乱立するフロアの奥に、申し訳なさ気に営業していたバーに行くのは、
かなりの勇気が必要でした。
でも、あのポップな店内とは思えない、静かな店内のギャップは楽しかったなあ。
その後、お店は移転し、そこの名バーマンだった方は引退されました。

まさに「真夏の夜の夢」だったのかもしれません。

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ワカコ酒第152夜、「サバの煮付け」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第152夜、「サバの煮付け」


新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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本日朝の10時から、大相撲9月場所のチケットの一般発売がはじまります。
おそらく大チケット争奪戦が必至の情勢です。
この記事がアップされる頃には、全席種完売となっている可能性が高いです。
ところが私、すでに最速先行予約などで、この9月場所のチケットをすでにゲットしました!
毎場所恒例の3日目、12日目と、千秋楽の3日間を押さえました。
ラッキー!ということで9月は多忙月間が確定しましたので、8月に余裕ある生活を求めたいと思います。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻第152夜は「サバの煮付け」。
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今宵は昔ながらの定食屋さんに入ったワカコ。
ビールと頼んだら、瓶ビールが出てきて嬉しい。
壁面に書かれているお品書きは定食ばかり、すべからく定食。
おかずは――、ガラス張りのショーケースに入っているのか。
サンプル陳列じゃなくて、できたのが並んでいる。
おひたしに冷奴、サバの煮たのもある。
「サバください」って言うと、レンジでチンしてくれて、ラップをはがして供される。
バサッと身の部分から頂きます。
塩焼きだったら冷酒を頂くんだけど、じっくり煮付けられた甘辛い味。
ビールでチビチビ飲める、稀有な魚料理。
そしてお楽しみは、やはり脂の乗った腹の方。
うーん、美味しい。

どやどやと仕事終わりのサラリーマンさんが入ってきた。
めいめいがショーケースから好きなものを取り出して、勝手にチンしている。
お店が忙しい時はセルフなのね。
家に帰った気分で、一杯やっているのかな?

【シキモリ酒】

サバの煮付けの話ですが、
やっぱりこの定食屋さんの雰囲気で飲めることを最初に触れないわけにはいかないでしょう。
下町の、アーケードの一角によくある、昔ながらの食堂的な定食屋さん。

だいたい、店に入る前のショーウィンドーには、各種のサンプルが鎮座。
そしてビールやバヤリースオレンジの瓶、もしかしたらレモン水とかクリームソーダまでがあるかも。
店内は、4人くらいがかけられるテーブルとイスが数組。
奥には厨房があり、手前にショーケース。
その中には、小鉢から焼き物から煮物が所狭しと並んでいて、おのおのラップで包まれている。
オーダーすると、おもむろに近くの電子レンジで温めてくれるシステム。
揚げものとか刺身などは、頼むと奥の厨房から作られる。

厨房には大旦那と若旦那。
手前のホール担当が、おかみさんと長年働くパートのおばちゃん。
ほぼお客さんは常連さんで、勝手知っているので、
入ってくるなり自分でビールを冷蔵庫から取り出し、座って壁のテレビを眺めている。
あるいは、スポーツ新聞や週刊誌を読み出す感じ。

――こういうお店が家の近くにあったら、さぞ通っちゃうだろうなと思いつつ、
逆に近くにないから新鮮でもあるなあって思うわけであります。
定食を自分でカスタマイズできるという意味では、カフェテリア方式でありまして、
よくガテン系のお客さんの多い労働者の街とか、市場関係者が多い地域には必ずありますよね。

実は私、こういうお店は大好きなんですけど、ダメなんです(笑)
なんか日本語が破たんしているようですが、言わんとしていることはこういう意味。

つまり、カフェテリア方式は、自分で組み立てられるかわりに、
食べたいものを際限なく取っちゃうことができるシステム。
決まった定食だったら、その範囲で楽しめますが、
「なめこおろし、美味しそうだな」とか「今日は肌寒いから温奴も」なんて言い出すと、
自分のトレーの上が大変なことになってしまうのです。

これは、朝食バイキングのあるホテルなんかも同様。
お好みで和食・洋食どちらでもなんてあろうことなら、
アジの開きにクロワッサンにスクランブルエッグに納豆に、
味噌汁にオレンジジュースに、お粥に――なんて、
悪しき和洋折衷になり、必然的に食べ過ぎになってしまうのです。
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こうなると、このシステムで自制心が働くのを期待するのは無理。
この際、決まったメニューの方がどれだけ悩ましくないかと思うわけであります。

このカフェテリア式って、私が高校時代にスキーに行って、
スキー場のレストランがこのシステムになったのが最初のような気がします。
サラダのコーナーから軽食、麺類やカレーなど、最後にデザートとビール(高校生だよ!)。
ここで思いのままにトレーに乗せたら、3人分くらいの量目になっちゃったっていうことがありました。
サンシャインシティーの横かなんかにあったレストランも、記憶があるんだけど、
そこが最初かな?それともスキー場かな?っていう感じです。

いずれにしても、その和食版というべき、下町の定食屋さん飲みは、あこがれでもあります。
そういうお店を専門に乗せた本も持っていますが、
最近は後継者の問題もあって、閉店が多いみたい。
なんか残ってほしいタイプのお店ですよね。

標題のサバの煮付けについても、さらりと触れましょう。
サバって、好き嫌いがはっきり分かれます。
私のように好きな人にとっては、焼き鮭なんかよりもずっとプライオリティが高いアイテム。
ダメな人は、じんましんが出ちゃうとか、皮の紋様がだめだとかという、
どちらかというとアレルギー的な諸問題でNG食品になっているようです。
サバをじっくり煮ると、小骨までほとんど食べられちゃうし、なによりもトロっとした皮と、
ふくよかな身のコントラストが絶品です。
独特の魚臭さが、サバの場合は芳香に感じる。
これくらい、品がない方がサバらしくていいなと思います。

これが鯛だったり、マグロだったりではダメなんだ。
下町に似合う魚って、やっぱりあるんですよね。

ちなみに、居酒屋さんの中で、カフェテリア方式の元祖というべきお店は、
名古屋の大甚さん。
ここで飲めたらいいなって思うのですが、私、名古屋って行ったことないのです(涙)
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ワカコ酒第151夜、「卯の花」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第151夜、「卯の花」


新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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きょうは隅田川の花火大会が行われますが、式守錦太夫は見に行きませんよ。
行きたい気持ちもあるのですが、なにをどう考えても人混みに酔ってしまいそうだから。
でも毎年、テレビ東京の中継は録画して、あとで見ます。
どうやらお天気は大丈夫みたいですね。
何年か前の、あの集中豪雨と、高橋真麻の台風中継並みのリポートは忘れられません(笑)
歳を取ったせいか、花火を見ると涙が出ちゃうのが良くないですね。

なお皆さまへのご訪問など、大幅に滞っております。
ちょこっとづつ、やることをやっていきます。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻第151夜は「卯の花」。
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新しい店が立ち並ぶ一角に、ぽつねんとたたずむ昔からの酒場。
こういうところはきっとおいしいんだ。
カウンターしかなくて、ちょこっと怖そうなおかみさんが一人で切り盛りしている。
なんだか懐かしい、昭和の雰囲気。
ちょっと詰まっているけど、入れなくはなさそう。
「入るなら入んな」と、そっけないおかみさん。
引っ込みがつかないから、もう入っちゃう!

枝豆にお豆腐に卯の花に・・、おつまみ系が多い。
じゃあ卯の花、そして冷や酒をくださいな。
手作りの卯の花、ニンジンやネギがおからのナチュラルな白にさりげなく溶け込んでいる。
スーパーで売っているものみたいに甘くなく、低温でじっくり炒めて引き出されたおからの深み。
お酒のあとにじんわり広がる。
おかみさん、一見するとキツイかもしれないけれど、味に優しさがあふれてくるなあ。
また来たくなるお店。

【シキモリ酒】

私の実家のお隣は、お豆腐屋さんでした。
毎朝5時から、その日に売るお豆腐を家族総出で作っていました。
そして、お豆腐作りで出たおからは、一斗缶に詰められて、脇に置かれ、
2日に一度くらい、産業廃棄物として回収されていました。
だから、私にとって、お豆腐のおからは、見慣れたものでした。

そのおからを頂いて、家で卯の花を作っていたのは、おそらくはうちの祖母だったのでしょうか。
子ども心に、なんか地味なお料理だなと思っていました。
実際、色合いも地味なら、味ももろ手を挙げてうまい!っていうものでもなし。
やっぱり子どもは、もっとわかりやすいものを好みますものね。

それがいまや、居酒屋さんで頼み、スーパーで買って食するまでになりました。
酒のアテに、卯の花はベストなものであります。
これこそ、歳を取って新たに得た能力の一つであります。
赤瀬川原平が提唱した「老人力」なのかもしれません。

個人的には、卯の花は居酒屋さんでのお通しとしては、最高のアイテムだと思っています。
きんぴらしかり、ヒジキしかり。
お箸で一口分を取る行為で、少量から大量まで、自分でチョイスできるじゃないですか。
これが漬け物だったら、一片の大きさが決まっているので、量目を選べません。
お刺身の一片を、何口にも分けて食べるなんて、見た目にどうかしらと思います。
その点、卯の花は極めて少量で味もしっかり主張し、
あわよくばずっと楽しんでいられるアイテムであります。

昔からやっているとおぼしき、お店ののれんをくぐる時は、かなりの緊張を強いられます。
海千山千の呑兵衛を相手にしてきた、百戦錬磨のおかみさんは、
お店の流儀を守らないお客さんには、あんた帰んなくらいのことは平気で言いますもの。
でも、逆に言えば、お店での最低限のマナーさえ守っていれば、基本的に何も言われないはずです。

私も飲み続けて四半世紀を過ぎましたが、お店での立居振舞の中で、
これさえ守れば少なくとも「お店から嫌われない」ということを会得しました。
好かれるかどうかはまた別問題ですが、初訪店では嫌われないことが大事です。

1つは、お店に入ってもあいている椅子に座らず、お店の人がどうぞって言ってから座る。
2つは、飲み物のオーダーはすぐに頼む。
3つは、すみませ~んなどと大きな声でお店の人を呼ばない。
4つは、長居しない。
――くらいですかね。

イスは、お店によってはある程度、馴染みのお客さんの指定席がある場合があるし、
最初の飲み物はスマートに、さっさと頼めば、お店の人を待たせないですむ。
大きな声は基本的に嫌われることが多く、さっさと帰ることも肝要です。
だから、そんなに難しいことじゃないんだけど、これができない人って多いんですよね。
特に、最初の飲み物が決まらないグループ客って、はたで見ていても腹が立ちます。
いいんだよ、最初はみんな同じビールを頼んでおけば。
うしろから行って引っ叩いてやりたい(笑)

ちなみに吉田類さんみたいに、隣のお客さんに
「あなたが飲んでいるのはなんですか?」って聞いて、それをくださいっていうのは論外です(笑)
でも、あの人はああでもしないと、番組として成立しないと思うんですよね。
そのかわり、居酒屋さんなのにいきなりワインからスタートとか、
かなりきわどいチョイスの時もあって、そうなると笑える。

最後にまた卯の花に戻りますが、私の周りでも卯の花好きが増えてきました。
この前、都市対抗野球でのおつまみに卯の花を買って行ったら、
真っ先に食べ始めたお人がいました。
みんな歳を等しく取っていくのであります。

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ワカコ酒第150夜、「さんまの炙り刺し」 [ワカコ酒]

ワカコ酒第150夜、「さんまの炙り刺し」


新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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都市対抗野球2daysは無事(?)に終わりました。
結局、2日間で4試合見たわけですが、めでたく私が応援したチームは
めでたく4チームとも負けという事態で、これはなにか憑りつかれちゃったかな(笑)
まあ、2日間とにかく飲みっぱなしだったので、さすがに疲れました。
周囲の方にはいつ寝ているんだとか、いつ働いているんだだの言われ放題ですが、
週末はキチンと働きます!っていうか、仕事場周辺のお祭りなんだよね。

名古屋場所、白鵬の最多勝ち星も嬉しいけど、
星の差2つで追いかけるのが、私の好きな碧山なのが最大に嬉しい!
ガンバレ~って言いたいなあ。


「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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第6巻第150夜は「さんまの炙り刺し」。
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まったく季節が正反対ですが、真冬の話のようであります。
帰りの電車がなかなか来なくて、寒い思いをした。
温まりたくて、飛び込んだ居酒屋さんで、とりあえずの熱燗。
喉から全身へ運ぶ温度に、まずはホッとしちゃいます。
さんまももう終わりのシーズン、じゃあ炙り刺しで頂きましょう。

ちょっとだけ炙ってあって、生が残っている。
これが絶妙なのよ、色気があるのよ。
横には青魚にありがちな、しょうがとワサビ。
どちらも定番で二度楽しめるから親切。
と同時にとてつもなく迷わせる究極の選択責め。
こんなときは、サッパリのしょうがから。
さんまの脂を抑えるクールな薬味。
そして今度はたっぷりワサビで、醤油も濃厚に感じるように。
ワサビがツンと効いている間に、熱燗を早く!でもゆっくり!
やみつきの痛み、安定の温み~。


【シキモリ酒】

これだけ炎暑の候ですと、こういう寒いなあっていう時期の文章を見るのも、
ある意味での避暑かもしれません。
まあその最たるところは、私のライブラリーに残っている、
お正月にあった箱根駅伝の中継を見ることかな。
外は熱帯夜、でもテレビモニターでは真冬の駅伝を見るのは、なによりのギャップでありますね。

ワカコはさんまの炙り刺しを食しているようですが、
過去の弊ブログをご覧になると、おわかりの通り、
私はさんまの刺しというのを食べません
まあ、盛り合わせを頼んで入ってきちゃったり、
その日のお通しがたまたまさんま刺しだったりするイレギュラーはありますが、
さんまは刺身では食べず、もっぱら焼きであります。

別になんだっていうわけでもないのですが、
まあ、アニサキスなどはやっぱり怖いわけであります。
(他の魚にもいるじゃん!ていう意見もありますが、さんまはよく事例報告がありますからね)
炙ったからって、やっぱり内部は生ですから。
ちなみに、焼けばアニサキスは死滅しますから、安心ちゃんです。

お薬味を複数供してくれるところは多く、これが悩ましげのもとでもあります。
やっぱりその善意を無にしちゃうのもどうかと思うわけですし、
全部をふんだんに使った結果、なにを食べたんだということにもなりかねないわけですし。

天ぷらをいただくときも、お塩と天つゆが両方供されて、
そのどっちも使いきれないと、なんだか申し訳ない気分に陥ります。
だからって、天つゆを飲み干したら、帰りののどが渇いてしょうがないだろうし。
塩を全部食べちゃったら、もはや違う病気になりそう。
小市民としては、それを残す罪悪のおかげで、
気が気じゃなくなるのが常なのであります。

逆に、お薬味がまったく乗っていなくて、あれ?ってことになるときもありました。
なんかこちらは新鮮さをウリにしていて、薬味という流儀をかたくなに否定しているのかとすら思って、
パクパク食べていたら、大将が「すんません、薬味乗せ忘れていました」とか言われると、
なんだかギャフンって言わされたみたい・・。

薬味っていうわけじゃないけど、ゆで卵に塩をよそうつもりで砂糖が乗っかってきたことがありまして、
これは完全に異質のフードでしたね(笑)

ワサビのツン!を楽しみたい時に、本わさびは強烈ですが、
個人的に粉ワサビの峻烈なツン!も嫌いじゃありません。
きれいな黄緑色で、匂いからして鋭角的な粉ワサビは、
まぐろのぶつなどの安価な刺身にはマッチすると思っています。
門前仲町の魚三酒場の、盛りのいい刺身を食するときに、
つけあわせの粉ワサビが一番美味しいと思う。
やっぱり、あそこでサメ肌おろしと本わさびを供されたら、違うなって思います。
店のたたずまいと、豪快な盛りの魚介、それに見合う薬味の妙かもしれません。





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