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乱闘をしても罪に問われない方法 [間接的に考える]

乱闘をしても罪に問われない方法

きょうは日中に、文字の講座を受講する式守錦太夫です。
文字について一家言ある、お知り合いの方が講師になり、
教育グループが主催の講座が茅場町であり、受講してきます。
当初、ある程度の人数を予定していたら、あっという間にいっぱいになり、
キャンセル待ちが多数出たので、場所を変えて50名という大バコにしたのに、
これまたいっぱいになっちゃったとのこと。
講師になる方の著作も持っているので、サインをしてもらおう。
っていうか、この講師は同じ春日部に住み、
先日も夜半からアンコウ鍋パーティを主催したお人であります。
なんだかんだと、月に2回は会っているなあ、飲み屋さんで(爆)


先日、ネットニュースを見ていまして、
「野球の乱闘で罪に問われない理由」という記事がありました。
先日のヤクルトと阪神の試合で、選手とコーチが乱闘に参加して退場になったけど、
あれって「傷害罪」とか「暴行罪」にならないのかなという、至極わかりやすい質問。
20170415バレンティン.jpg

その答えは明瞭でありまして「正当業務行為は罰せられない」から。
つまり、刑法第35条「法令または正当な業務による行為は、罰しない」とあります。
例えば、死刑を執行する執行官に、殺人罪は適用しないとか、
ボクシングの試合中に相手を殴りケガをさせても、傷害罪は適用しないなど。

まあ、野球における「乱闘」は、果たして業務行為であるかどうかという意見もありますが、
広義の「興行」としては、ヒートアップして乱暴な行為になったとしても、
罪は問いませんという解釈になっているようです。

刑法はこれとは別に、正当防衛や緊急避難という条文もあり、
命の危険を回避するために、相手にけがを負わせても、
罰しないか、罪を減じるという思想もあります。

だから、刑法の厳格適用には逃げ道があるということです。

これは以前も書きましたが、氷上の格闘技であるアイスホッケーでは、
乱闘には一定のルールがあります。
1対1でやること、グローブを脱いで素手で殴ること、他の選手が加担したりしないこと、
スティックなど器具を使用しないこと。
20170415アイホ乱闘.jpg
そのルール内で殴り合い、疲れたところでレフェリーが割って入り、
どちらの選手も一定時間の退場になるのです。
試合の華とは言いませんが、これでエキサイトして、がぜん試合が面白くなります。

野球の場合、この手のルールはプレイブックにはなく、いわば「暗黙のルール」がありますね。
挑発行為には、全選手がグラウンドに出なければいけないなど。
でも、時として多勢で個人へのファイティングが行われることがあります。
大ケガをしないならいいのですけど、ちょこっと心配ですね。

70年安保闘争のころの話を、本で読んだ時に、この「正当業務行為」が出ていました。
いわゆる「東大紛争」で、東大安田講堂の封鎖解除警備を行った警視庁。
同時に市街乱戦(神田カルチェラタン闘争)も起き、治安上の重大案件になりました。
ときの警視総監が、このときに無茶苦茶な命令を出したのです。

「投石の元は、アスファルト化されていない道路の敷石だから、
その敷石を全機動隊員で、はがしてしまえ
20170415投石.jpg

他の幕僚が、ミッションインポッシブルだと再考するように進言するも、
言い出したら聞かない警視総監は厳命だとして、進言する幕僚を更迭することを示唆。
だいたい、ほとんどの機動隊員が、2日間寝ずの警備をして疲労困憊なのです。
しかし命令は命令、決まったからには実施しなければなりません。
「全機動隊指揮官宛、3時間の仮眠のあと、
午前五時から神田地区の道路の敷石はがし作戦を決行せよ、ノルマは1人5枚」

前夜まで市街戦で大荒れだった神田地区に、催涙ガス分隊が一斉に筒を構える。
20170415ガス分隊.jpg
これ実は、前日までですべての弾を打ち尽くして空っぽであります。
明治大などの学生会館にこもる学生が、寝ぼけまなこで見ている中、
機動隊員がハンマーで道路の敷石を壊し、
隊員輸送バス(警備車)に満載して、運び出していきました。
どこに運びましょうという、現場指揮官の問いに、
「第1機動隊の隊舎がある、丸の内公園に積み上げろ」と答えたといいます。

現地指揮本部に、真っ青になって駆け込んできたのが、当時の美濃部都政時代の道路局幹部。
「いくら警視庁のやることとはいえ、これはやり過ぎです!道路損壊罪ですぞ
それに対して、警視庁の答えは、
「根拠法規は刑法35条の『正当業務行為はこれを罰せず』だ!
訴えるなら、警視総監を相手にどうぞ」とのこと。

憤慨して帰る道路局のあと、今度は公園課長を名乗る人が来て、
「だれの許可を得て、北の丸公園に敷石の山を作っているんですか!」――。

このあと、東京都が当時の建設省と根回しして、
都道を中心にアスファルト化するための予算を獲得したので、
警視総監は提訴されなかったという、もはや笑い話でしかないですね。

学生に取られないように、先に警察が取っちゃうという思想は、
いまだと通用しないけど、これですっかり勢いをそがれた学生は、
その後市街戦に持ち込めなくなりました。

まあこれは極端なことですが、
理論武装さえしてあれば、法律違反になる案件であっても、
それを逃れることができるのです。

以前、とある状況下で私に対してさんざん抵抗した犯罪既遂者に対して、
「これ以上、私に抵抗するなら、正当防衛として、君に武力をもって制圧するから」
と通告して、護身術で習った「制圧」をしたことがあります。
そのとき、相手の肋骨がグギって音がしたのは、
いくら正当行為とはいえ、気分の良くないものだったなあ・・。
(そのあと警察官が束になって、拘束して行きましたけど)


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