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8月28日その2、酒場樹海に出発じゃー!新橋~神田 [飲む]

8月28日その2、酒場樹海に出発じゃー!新橋~神田

早朝からの捕り物のあと、仕事を少し早上がりして、都内へ出撃。
今宵は「酒場樹海」の新橋界隈を探索しようと、出撃であります。
私はなかなか新橋っていう街は行かないの。
機会が少ないということもあるんだけど、この街は働く人の聖地ですから。
私のようにひょこっと伺うには、少しとっつきにくいのね。
だから、この前から立ち飲みツアーを敢行しているお人が、今宵の案内人であります。

以前「ビストロ魚金」に連れて行ってもらったとき、
烏森口の前に鎮座する「ニュー新橋ビル」のディープな酒場群を前に、
いいねえここは・・って言ったのを、同行者は逃さなかったみたい。
新橋駅に降り立った私たちは、さっそくこの、
ふた昔前の作りなのに「ニュー」の名前が冠される、ニュー新橋ビルに伺います。
ここは1号館と2号館があり、どっちかというと1号館の方が入りやすいお店が多い。
それに引き替え2号館は、なかなかどうして一見さんを寄せ付けない雰囲気
小さな店が密集し、まるで虫の巣のよう、もし迷いこんだら出られないかも~。

そんな中から今宵の一軒目は、立ち飲みの「こひなた」さん
壁に向かって孤独を楽しむ手前側と、
カウンターにいるママさんたちに愛想を振りまける奥側とあります。
私たちはビヤサーバーのある、カウンターに陣取ります。
まずは生ビールをください、こちらはスーパードライ、ここのところドライの頻度高し(爆)
20120828新橋1.JPG
当然のその都度払い(COD)ゆえ、小銭置きの皿は必須アイテムです。
おつまみはポテサラさん、ちょこっとサイズで300円は嬉しい。
雰囲気が少し怖そうなママさんと、インド系のオネエさんがカウンターの中を取り仕切る。
海千山千のサラリーマンさんを相手に、少しのことでは動じなさそうな、頼りがいがあります。
まだ時間も早く(18時ごろ)、テレビのニュースを見ながら飲む輩や、
安く仕上げようとするご同輩など、目指すものは違えど、どの人々も楽しそうに飲んでいる。
そう、ここはなんといっても新橋の酒場樹海、彼らの安息地なのであります。

周りは日本酒を飲んでいる人が多いみたいだけど、私たちはもう少しゴクゴク飲みたいのね。
では同行者はレモンサワー、私はアールグレーハイをください。
すると、さっきのインド系のオネエさんが間違っちゃって、2つともサワーの準備をはじめちゃう。
ママさんが「あんた、違うよ、めっ!」って言っている。
いいっすよ、アールグレーじゃなくてレモンサワーにしちゃって、と私。
ママさんに怒られるのはかわいそうだし、そこまで飲むアイテムに執着ないからね。
アテに谷中生姜もください。
20120828新橋2.JPG
こんな感じ、オネエさん動揺しちゃったのか、サワーがものすごいてんこ盛り
口からお迎えに行った後の絵であります。

こちらのビールはアサヒなのに、サッポロのアールグレーもあったり、
ホッピーがあるのに、レモンハイのコンクは博水社のもの(ちなみに甲類は宝酒造)。
酒販メーカーの垣根を取っ払った素敵なお店であります。
まだこの界隈を探検したいから、こちらはこれで終わり、また来ます~。

なお2号館を見て回る、いやはや、大人の遊園地ですね、
私レベルでも入りずらそうなお店がいっぱい。
でもね、お金を払ってお酒を頂くという目的は、どのお店も同じなの。
だから慣れと度胸さえあれば入れるものなのよ、あっ、同行者はそれにプラスして愛嬌もね!

1号館で静かにお酒を飲みましょう。
日本酒バーやバル、信州のアンテナショップみたいのもあるけど、
普通使いができそうな、しっぽりのお店にしましょう。
これまた狭くて、10人も入ったら動けなくなっちゃいそうな「翁鶴」さん
店内(っていっても、エスカレーターの前ののれんの奥)に入っても、お店の人がいない。
すると外で顔見知りとおぼしき人とご歓談中のおばちゃんが、おしぼりを持って登場。
ニコニコしていて、とっつきやすそうな、文字通りのおばちゃん。
学食とかにこういう人いたよね!って感じ。
ぬる燗をくださいな、というと、奥で湯せんしたお酒をポットに入れて、
目の前でコップに注いでくださるの、素敵なポット、お燗専用なんですって
20120828新橋3.JPG
汎用のビアタンになみなみと、甘くて素敵に美味しいのであります。

種類は多くないけど、焼き物とかもあるみたい。
ここはざっかけないものを頂きましょう。
まずは焼きナス、お嫁さんに食べさせてはいけないらしい(笑)。
20120828新橋4.JPG
家で作るとなると、皮をむいたりと手間がかかる一品。

つぎはゲソ焼き、丸焼きもあったけど今宵の私たちの安酒にはゲソが似合います
20120828新橋5.JPG
もう一杯、ぬる燗を頂きましょう。

店内のテレビでは、NHKの歌謡コンサートが始まったみたい。
あれ、この人だれだっけ?っていう、懐かしの顔の歌い手さん。
すると同行者が「あの人、♪雨に濡れた時~の人」とヒント。
あ、三善英二(文字、あってたっけ)だ
――という、おおよそ年寄りネタで盛り上がっていました。
私たち、一応まだ40代アタマなのよ・・
最後までニコニコしている女将さん、さすが新橋の懐の深さですね。
また寄らせてもらいますね。

外でタヌキのオブジェをぺたぺた触りながら、さあ次はどこに行くか。
そしたらなぜか、神田に転戦ということになりました。
新橋の路面店も今度攻略したいよね。
ということで、山手線に揺られて神田へ。
駅の真ん前の串焼き屋さんでちゃちゃ飲みをしましょうぜ。

これまたサラリーマンさんのオアシス「伊勢本店」さん
クールビズ中のサラリーマンさんばかり、2階は静かでした。
20120828神田1.JPG
一杯目は何にしましょう?って聞かれて、同行者が目の前のPOPを見て、
じゃあこれを2つ~と言ってしまい、変化球のすだち冷酒
20120828神田2.JPG
日本酒のカクテルだね、薄くって飲みやすいなあ。
まとまったものを食する気分でもないから、おひたしと野菜焼きをくださいな。
するとこんな感じ、ピントが甘くてスミマセン。
20120828神田3.JPG
20120828神田4.JPG
瓶ビールが美味しそうなので、ビールに戻っちゃった、ちなみにビールはサッポロ黒ラベル

ラストオーダーとのことで、ビールを互いにトクトク~と注ぎ合い、キレイになりました。
じゃあ失礼しましょう。

いつもの飲みのペースだと、酒量が少なかったようだけれど(3軒で6杯だから・・)、
でもなんだかほんのり上機嫌なのね。
やっぱり探検しながらその街の雰囲気にも酔えたのかもしれません。
気持ちよいお酒でした。
そしてなにより、安価で飲めたのは、なによりです。
こういう酒場探索は、やっぱり楽しいですね!



タグ:新橋 神田
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8月28日、捕り物があったの、早朝に [やる]

8月28日(火)、捕り物があったの、早朝に

この話は、私の職種を知っている人には、おおよそ想像がつくと思うんだけど、
多くの読者さまのように、私が何の仕事だかわからない人には、さっぱりわからないかも・・
ぜひぜひ、想像力を働かせて、推測してみてくださいな。

実はこの日、仕事場で「捕り物」がありました。
6月中旬から約70日間、泳がせておいた人間を確保できた日。
なぜこのような泳がせをしていたかというと、確証がなかったことと情報収集が主。
この辺の感覚が、通常と違っていて、どちらかというと公安警察の手法(爆)

この情報収集は、かなり徹底していて、私の仲間たちで特命を帯びた面々が、
毎日の記録を取っている。
この記録やデータを解析することで、この特定人物の犯意を立証する。
本当に細かくて目立たなくて、大変な作業に、70日も費やしました。

そしてこの日の前日、ついに尻尾を出し、犯罪行為が明らかになる瞬間が。
そこからの動きは、ドラスティックでありました。
私は用意周到に、司法と相談の上、警察が動きやすくするための諸手続きを行う。
(いわゆる被害届など)
そしてこの日の早朝、身柄確保の態勢を敷き、
もし想定外の動きがあったら、警察官が臨場する手はずになっていた。

前の日、日本酒の役員会でしたたか飲んでしまったけど、
そこは私もプロゆえ、翌朝にはきちんとした体調に持って行き、
早朝6時には補足できる態勢をとる。
そして6時30分、私の仕事場付近にやってきたところを、任意同行に成功しました!

情報では、のらりくらりとしていて、したたかだとのことなので、スキを見せないように尋問
これまでの行動確認で蓄積した膨大な情報をもとに、
その矛盾をついていきつつ、あくまで任意の質問だと念を押す。
任意性を前面に出さないと、あとで「脅迫」を受けたなど、
とんだ言いがかりをつけられちゃうから。
アメリカンドラマのように、最初に権利を伝えることも忘れない。
「自己に不利益な供述は拒める、何時でもここから退出できる、弁護士を呼ぶ権利がある」
――ちょっとやりすぎかもしれないけど、これが最終的に身を守るためだから。
当然、録音・録画も忘れません。

最初はとぼけていたけど、途中から矛盾が崩壊してきて、
最終的には涙ながらに犯罪行為を認める
あらかじめ用意していた書類に署名捺印をさせ、被害額を賠償させる約束を取り付け、
この日は想定外のこともなく終了、でも1時間近くの作業でありました。

今回、あまり緊張しなかった一番大きな理由は、
実は確保した人は、年配の女性で、危害を加えそうもないから。
これまでには、大暴れで物理的に制圧したり、刃物を出してきたのもいた。
もちろんそういうことがあれば、不法行為に対してはこちらも力で対応するため、
ただちに警察力を行使してもらうのだけれど、
今回のようにそういう恐れが少ない時こそ、会話と説得で相手の供述を引き出すことに。
こういうあたりは、本当の警察官とやっていることは似ているんですよね。
ときには強く言い放ち、ときには優しく、無機質に言ったり、情に訴えたり。
こういうことは、長年のこの仕事で見につく「職業病」でもあります。

すべてが終わり、仲間を見ると、やっぱりこの間の70日間が長かった分、
晴れやかな表情をしている。
各位が通常の仕事とは別に、特命をこなすための任務がここに帰結した、
その満足感なのでしょうか。
それとも、その任務の過程で、相手の懐に入り探ることも必要だったから、
その罪悪感もあったのでしょうか、もうそういう必要はないホッとした感覚なのかしら。
朝からの捕り物は、結局大事に至らず、無事にミッションを終えました。

本来の仕事からは多少逸脱しているけど、これをしないと身を守れない。
そうした忸怩たる思いを持ちながら、たまには捕り物があるのであります。
なければそれに越したことないんだけどね。

なにがあったか、わかりましたか?


タグ:お仕事
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8月27日、日本酒造り愛好会の暑気払いは台湾料理店 [飲む]

8月27日(月)、日本酒造り愛好会の暑気払いは台湾料理店

この日は私の所属する日本酒造り愛好会の役員会
役員会って言っても、大した議題はなく、暑気払いの様相。
8月も終わりになって「暑気払い」もなにもあったものではありませんが、
残暑が厳しいおり、本当の暑気払いになってしまいました。
役員の1人がこの夏のご尊父さまを亡くしたので、そのご供養の位置づけもあります。

今宵の会場は、仕事場のそばにある台湾料理店「しん源」さん(「しん」の文字は金が3つ)。
コンビニさんがクローズした後、居抜きで入ったお店。
最近こういう形態のお店が流行っていますね。
開店して数か月ですが、私は初訪店。
あまり深いことを考えずに、大陸のお料理でアルコールを楽しむことにします。

最初に大ジョッキで乾杯、こちらはスーパードライ
20120827暑気払い2.JPG
700ミリ近く入る、本当に大きいジョッキ、
たまに飲むスーパードライは美味しいときもある(爆)
台湾風冷や奴なんてものをすでにオーダーしているうちの会長。
20120827暑気払い1.JPG

この面々は年齢も職種もバラバラなんだけど、愛好会を立ち上げたメンバーだから、
もう10年近く一緒に飲んでいるので、そんなに気を遣うこともなく、歳の差も関係なく、
素敵にワイワイ飲んでいられる。
日本酒のメンバーといっても、別に年がら年中日本酒しか飲まないわけじゃなく
その時のお料理で飲むお酒を分けている。
いい意味では順応性があり、悪い意味では節操がない(笑)
会長がフード全般を取り仕切るけど、その方が楽チンだから、
あとの面々は任せておけばよい。
怒涛の会長チョイスのフードの数々。

20120827暑気払い3.JPG
沖縄料理のミミガーみたいなもの、味付けが薄い。
20120827暑気払い4.JPG
海鮮のXO醤炒め、海鮮とは名ばかりで、イカばっかり。
20120827暑気払い5.JPG
でました~、紹興酒は8年物であります。
常温でいいよって言ってもってきてもらったけど、なぜか温かい・・。
どんなところに保管してあるのかしら。
でも、甘みも控えめでスッキリしていて美味しい、そしてこの紹興酒が今日イチ!でありました。
20120827暑気払い7.JPG
あらら珍しい、ザラメを一緒に供される。
その昔、美味しくない紹興酒を飲みやすくするために、
ザラメを入れて飲むという悪しき習慣が、いまもしっかり残っているのかしら。
もっとも紹興酒自体が美味しいので、そんなこと私たちはしませんのよ。
といいつつ、このザラメをアテにして飲んでいる面々、なんでもつまみにしちゃうのね。

20120827暑気払い6.JPG
ホタテの黒こしょう炒めだったかな?
ペッパーがそんなにスパイスが効いていなくて、食しやすかった。
20120827暑気払い8.JPG
奥がエビチリのマヨネーズあえ、マイルドになったチリソースは美味しかった。
マヨネーズは久々に食しましたが、たまにはおいしいのね。
手前はなんかの玉子焼きかな、普通に美味しい、ふわふわでした。

ここで写真にはないけど、もう1本紹興酒を頼んだの。
そしたら、ちょこっとヘンな香りが入っている。
ん?この匂いは紹興酒にあるまじきもの――という面々の見解。
日本酒でつちかったテイスティング能力ゆえ、こういうあたりは面倒な面々(爆)
お店の人も、ちょっとこれは違うなあみたいなことで、
違う紹興酒をサービスで出してもらいました。
さすがにしょっぱいフードと紹興酒だけでは、のどが渇くので、
チェイサーがわりに、スーパードライを大瓶でください。
このスーパードライが秀逸、紹興酒のチェイサーとしては、最高であります。
ノリに乗って、最終的に3本も追加、アサヒもこういう売り方をすればいいのに・・
(要は水みたい――って売り方、できるわけないっしょ!)

20120827暑気払い9.JPG
いかにも辛そうでしょ豚肉の煮込みのようなものなんだけど、
これをオーダーすると、給仕している現地の女性が「え?辛いよ、大丈夫?」って怪訝そう。
私をのぞいて、辛いものが大好きな面々だし、
私はこのCPの高さが気に入ったから、問題なし。
この日のフードでは、おそらくナンバー1だったと思う。
肉もたっぷり、そしてこのサイズ(どんぶり)で880円かな?
こんなの、この日みたいに4人でシェアしないと、食べきらないよ。
でも辛かった、ハンパなく・・

〆に麺を食べるんだって、どうしてもこの人たちは最後に麺類なのだなあ。
20120827暑気払い10.JPG
これはジャージャー麺、甘い・・。
20120827暑気払い11.JPG
なんとソース焼きそば、横には卵でとじたスープ。
このソース焼きそばが実に普通の味で美味しかった。
グルタミン酸の味がしっかり乗ってました(爆)

とまあ、食べて飲んでという週明けの月曜日の夜
議題らしいものもなく、本当にただの飲み会。
あ、なぜか吉田類さんの話で盛り上がってしまいました。
みんな類さんの番組を見ていて、共通の見解を持っているみたい。
酒飲みには圧倒的人気ですよ、類さん。

でも3時間強でこれだけ飲んで、一人4000円くらいかしら。
総じていいんじゃないでしょうか。
楽しい飲み会でした。


タグ:日本酒
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芥川賞受賞作品を読む [見る]

芥川賞受賞作品を読む

今月号の文藝春秋は、第147回芥川賞を受賞した、
鹿島田真希の『冥土めぐり』が全文掲載されている。
20120826文藝春秋.jpg
発売されてしばらく経ってしまったが、いつか読もうと思い、
体調が思わしくない8月下旬に読んだ。

思えばここ数年は、芥川賞受賞作品は必ず読んでいて、
このブログにも感想などを記している。
原稿用紙100枚程度の短編小説であるが、片手間で読めるものではないと思っている。
なぜなら、やっぱり芥川賞というのは、その時代が求めている前衛的な文章であり、
自分の得意とする分野とちょっと違うということ。
あと、以前ならむさぼるように文章を読めたけれど、今はパワーが無くなってしまい、
作品に正対することに、それなりの時間がかかるということ。
だから、こういう「満を持して」のようなタイミングでないと、読むことができないのであります。

そういった意味では、体調不良で家で自愛するというのは、
作品に正対できる環境としてはこれ以上ないシチュエーションなのであります。

過去の読後感想は以下の通り。
『きことわ』朝吹真理子
『苦役列車』西村賢太
『道化師の蝶』円城塔と、『共喰い』田中慎弥

さて、この「冥土めぐり」、タイトルからして重いテーマに臨んでいるのを予想させるが、
内容も最初はシビアでありました。
女主人公はパートで生計を立てる奈津子、夫は脳に重い障害を持った太一
そしてヒマで気が狂いそうな母親と、粗野で浪費癖のある
この4者しか登場人物はいない。
思い上がりが激しく、感情の起伏の激しい母親が、
以前誇らしげに話していた温泉地の保養施設に、太一と一泊旅行に行く、
そのたかだか30時間くらいの物語である。

結婚を決めたころは太一に障害はなかったが、のちに発作を発症して脳性まひになる。
母親も弟も、この夫を人として扱わず、奈津子に「なんで別れないんだ」と詰め寄る。
そして、細々と稼ぐ奈津子の給与と、太一の障害年金に寄生している無産者の弟。
選者によれば一人の労働者が三人の無産者を養わなければならないという、
日本の縮図にもなっていると解説している。

忌まわしい記憶でしかない、母親の旅行を思い出すような、二人の一泊旅行。
ある意味、心中を予感させるような展開でもある。
しかし、天真爛漫に夕食をほおばり、
部屋に戻ってきていつもと同じようにテレビ番組に興じる夫とのなにげない会話に、
不思議な心地よさを感じる奈津子
そしてなお不思議なことに、読み手の私にも心地よさが漂うのである。
夫婦の安らぎとも違うし、癒しとか安心感とかとも違うベクトルなんだけど、
整地していない地面にピタッと軟着陸する雰囲気っていうのかな。
自然と落ち着く瞬間がある。
そして、その夜から翌朝のシーンにかけて、文章が劇的に色づき透明感が増します。

美術館に飾られた絵画を、自分の過去の「あんな生活」と呼んでいた出来事に投影し、
疑似体験する、その絵画と奈津子の間には、車いすに乗る太一の存在がある。
過去の不条理な体験を払拭するように、その絵画を見ていく。
そして、海辺にたたずみ、突然「電動車いすが欲しい、そうすれば自分でどこにでも行ける、
もうなっちゃん(奈津子のこと)は何もしなくてもいいんだよ」と太一の話。
無産者で障害者で、不条理で不公平な生活なのに、
それを苦にも思っていない太一の、あまりにまっすぐな精神に驚き、導かれる奈津子。
そしてその瞬間、この人(太一)は特別な人なんだ「聖なる愚者」なんだと。
どうしようもない母親と弟に寄生され、
最終的に食い散らかされる人生の最中に「奇跡的に」発作により障害者になった。
この奇妙で稀有な偶然の産物で、壊滅的な家庭崩壊が回避され、
それどころか自分自身の過去を忘却し、なお前に進める気がしてきたとしている。
はた目には不条理な生活を強いられているように見えるものの、
実は確固とした幸せを手に入れた奈津子の、旅立ちの旅行だったのだ、と。

作者の鹿島田真希は、敬虔なクリスチャンであり、その教えが作中に漂う。
少し宗教チックな部分も感じるものの、それが嫌味に感じない。
あえてさらっと書くことができるようになった作者を、選者は評価したようである。

日本の縮図だとか、重いテーマだとか批評する向きもあるだろうが、
わたしはあえて批判を承知で書くが、この作品は「純粋な恋愛小説」にも読めた。
それを微塵も見せずに、時間的な飛躍もないままの作品に、一種の畏怖すら感じた。
率先してなにか行為をするわけでもない、奈津子と太一が、
この旅行を通して発見し、前進する。
そこがこの作品のタイトル「冥土めぐり」の意味なのだと思う。

途中で投げ出したくなるような、身内の愚挙の描写もあるが、
読後に一服の清涼感すら感じる、秀逸作品であります。
そんな肩ひじ張らずに、読まれることをお奨めします。


タグ:文書
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8月25日、ネット裏でプロ野球観戦、そして飲む! 千葉 [見ると飲む]

8月25日(土)、ネット裏でプロ野球観戦、そして飲む! 千葉

この日、数日前に友人からお誘いを頂きまして、
プロ野球公式戦を見に、千葉マリンスタジアムへ
夏の夜、ビールを飲みながら野球観戦なんて、とても素敵であります。
この日の対戦カードは、千葉ロッテマリーンズと福岡ソフトバンクホークス
私は10年来の千葉ロッテファンなのですが、誘ってくださった人が福岡ファン(涙)
千葉ロッテを応援していていいよ!って言ってくださるも、
同じ席で違うチームを応援していると、最終的に大ゲンカになっちゃうだろうから、
今宵はにわか福岡ファンになりますよ。
よって、千葉マリンで福岡を応援するという、不思議なことになりました。
ちなみに同行者はとんだ福岡ファンで、今週は4日間で3試合目とのこと(爆)
まともな社会人とは思えません・・。
もっとも私も、彼女の年齢の時には、千葉に入れ込んでいて、
8日間で5試合とか見に行っていたから、その気持ちはまんざらわからないでもない・・
今年に入り、同行者とは3回目の野球観戦であります。

仕事を少し早く上がり、電車で向かいます。
南越谷駅でお惣菜を購入し、武蔵野線に乗ろうとしたら、彼女を発見。
現地待ち合わせにしていたのだけれど、ちょうどよかった、そのまま向かいます。
京葉線の海浜幕張からバスで行くのは、どうやらえらく混んでいるとのことで、
総武線の幕張本郷駅から、京成の2両連結バスで向かうことに。
4年間の学生生活が千葉だったから、その辺は慣れているのよ。
駅のコンビニで、ビールをちょこっと買っておきました。
でもどうせすぐにぬるくなっちゃうから、あとは現地購入にしましょう。

千葉マリンについたのは試合開始の15分前、ちょうどいいや。
いつもの私だと、内野自由席か外野で、千葉の応援団の中に入っちゃうんだけど、
今宵は同行者がとんでもなくいい座席の指定席券を持っているとのこと。
なんでも、シーズンシートを回してもらったらしく、席種はSS扱い。
バックネット裏であります。
20120825千葉マリン1.JPG
ね、ほら、信じられないくらいいい席でしょ!
千葉マリン観戦史上、最もいい席であります!
ピッチャーが投げた球が、キャッチャーミットに届く音が、しっかり聞こえる。
ピッチャーの球筋もはっきり見えるし、守備隊形も一目瞭然。
こんないい場所は、近所の草野球を見て以来です(爆)
さっきの写真から、15分たったら、少し暗くなってきました。
夏のナイトゲームは夜の帳がどんどん降りてきます
20120825千葉マリン2.JPG

さっそく購入してきたビールで乾杯!
最初はキリンラガー、そしてキリン秋味に継投であります。
20120825千葉マリン4.JPG
購入したフードは、RF1さんのお惣菜セットと、バジル風味のポテサラさん。
20120825千葉マリン3.JPG
飲むと小食になっちゃう同行者のため、2人で1つをつまむことにしました。

20120825千葉マリン5.JPG
これは同行者が、球場内で購入してきたフライドポテト
このほかに焼きそばも、千葉マリンはこういう海の家みたいなフードも安価でいいんですよね。
そして完全に夜空になりました~。
20120825千葉マリン6.JPG

試合は両チームともローテーションの狭間で、ピッチャーはともに最近入った外国人。
そして3位争いをしているチーム同士らしく、拙攻であります(苦笑)
緩慢というわけではないのですが、失策が多くてそれが得点になっていく。
この前見に行った、都市対抗野球の方が、まだ試合がしまっていましたよ。
でもね、やっぱりいい座席であるがゆえ、そんな試合でも見ていて面白い。
そして福岡にこの日だけココロを売ったから、福岡を応援しますよ。
といいつつ、実はこの日の福岡はまるでいい所なしなの・・(涙)
もう・・ビールを飲みましょう、サッポロ黒ラベルも巨峰サワーも美味しい!

5回裏が終わり、千葉マリン恒例のビクトリーファイア(花火)。
球場裏の海辺で打ち上げるから、このアングルはベストポジション!
3・2・1、ヴィクトリーファイヤー!
20120825千葉マリン7.JPG
左に半月、そして大輪の花火。
なにげに今年初花火でありまして、嬉しくてちょこっとウルッときてしまう。
同行者も涙ぐんでる、どうして花火ごときで泣ける私たちなのでしょう・・。

そして7回、ラッキーセブンの攻撃でのジェット風船
普段の私は、まずこういうことはやらないのですが、同行者が風船を買ってきちゃったから、
おそらく最初で最後の、千葉マリンで福岡色の黄色い風船を飛ばします。
♪玄界灘の潮騒に~♪っていう応援歌は、パ・リーグはどのチームも歌えるのよ!
20120825千葉マリン8.JPG
わりと福岡ファン多いじゃん!

この写真は、3点取られてもうこれ以上得点を取られないようにと、
福岡が前進守備で守るところ、プロの前進守備はなかなか迫力ありますぜ!
20120825千葉マリン9.JPG
そして試合はですね、福岡の完封負けになっちゃうかと思った最終回、
意地のソロホームランをレフトスタンドにライナーでぶち込むものの、
その1点のみ、散発5安打で4-1で福岡が負け・・。
20120825千葉マリン10.JPG
隠れ千葉ファンとしては、とても複雑でありました、なかなか経験できない観戦ですね(笑)

意外と早く試合が終わり(といっても21時過ぎ)。
そこからバス・電車を乗り継ぎ、地元に戻ってきたら23時ごろ。
このまま終わるはずもなく、ダイニングバーの「クーパーズ」さんで飲みなおし。
ビール・バーボンコーク・ペルノー水割りなどを飲み、なお誘われるまま「イエローノート」さんで、
ブランデーを頂きますと、なんと26時過ぎという体たらく・・。
メインの野球の時間より、そのあとの飲んでいた時間の方が長かった(爆)

でもね、たしかに暑かったけど、やっぱり外で見る野球は絶対に楽しいの。
どんな座席でも、ライブでしかわからないことっていっぱいあるの。
だからテレビ観戦もいいけど、やっぱり直接見に行く方がいいのであります。
プロ野球も終盤になって来たけど、あと何回かは見に行きたいな。
そうそう、野球もいいけどビールを飲むためにもね!

チケットを融通してくださった同行者に感謝です!


タグ:野球 千葉
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8月23日、快気祝いは陽気にがぶ飲みワインさ! 八丁堀 [飲む]

8月23日(木)、快気祝いは陽気にがぶ飲みワインさ! 八丁堀

皆さまに多大なご心配をおかけした夏風邪は、
せき・喉・発熱といつもの諸症状で、4日間猛威を振るいました
とはいえ仕事が休めるわけでもないのですけどね。
しかし恒例の「お腹を壊す」ことがなかったので、いつも通りに食事がとれていました。
さすがにアルコールを取ろうとは思わず、4日間ノンアルで過ごしましたので、
やっと治ったこの日「快気祝い」を急に画策。
むりやり呼びつけられた同行者と一緒に、八丁堀の名店に飛び込むことにしました。
(「快気祝い」と言って、もしかしたら「怪奇」や「回忌」祝いだったら怖いねえ・・)
最近はあらかじめ飲む日程を組んで、どのお店に行くから予約して・・っていうのより、
その日突然・・っていうのに快楽を覚えるようになったから、つき合わされる人も気の毒です。

八丁堀のがぶ飲みワインのお店「ガール・ド・リヨン」さんは、以前から気になっていたんだけど、
ハコの小ささ(20人も入れない)ゆえ、予約はほぼ必須のお店なので、
ダメもとでこの日の夕方電話してみたら、外のテラス席ならいいっすよとのこと。
信じられないくらい暑いだろうけど、シャレでいいっしょ!
仕事を終えて、ひょこひょこ電車で向かい、現地で同行者と待ち合わせ。

いざ、お店の前に着くと、テラス席とはいえ、本当に暑くってちょこっとめげてしまいそう。
店員さんに相談すると、20時30分まではご予約のお客さまが見えませんから、
それまでなら店内でもいいですよとの、ありがたいお言葉。
90分はあるから、それで酔っぱらっちゃえば、外に移ってもいいでしょう。
ということで、お店さんのご厚意で店内に陣取らせていただきました
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何をどういう思想を持っても、最初の一杯目はビールが飲みたいの
こちらはサッポロビールが登場、写真を撮るより飲みたい欲求が勝り、いきなり飲みかけかよ!
20120823八丁堀1.JPG
こちらのお店は銀座周辺に多店舗展開している「ポン・デュ・ガール」さんの系列店。
そういえば冬に系列店の「テルミニ」さんにも伺いました、その日の記事はこちら

なんでもワインボトルに直接価格を書いちゃうのを、日本で初めて導入したとのこと。
赤ワインで夏らしく冷やして飲めて、香りが強くてお奨めの・・っていうことで、
3本紹介いただいた内のこちらを今宵は頂きます。
3本の中で金額がいちばん高かったけど、聞いたことない品種だったから、これにしてください。
20120823八丁堀2.JPG
注いだときから、ベリーの甘酸っぱい香りが漂う、冷やしてあるのにこんなに香りがあるなんて。
それで飲むと、その強い香りとは打って変わっての、すいすい飲める味わい。
チョイスはヒットでしたよ!
さあ、フードを吟味しましょう。

まずはこれ。
20120823八丁堀3.JPG
いきなりデセールかと思っちゃうでしょうが、これがなんとレバーのパテ
はちみつ漬けのプルーンと、ザワークリームが乗り、バルサミコを垂らしているけど、
たっぷりのパテなのです。
パンをもらって食すけど、これはワインにまた良く合う~。

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洋風モツの煮込み、甘い八丁味噌でトリッパを煮込んであります。
山利喜さんの煮込みに似ているかな。
写真がブレているのは、すでにテーブルの上がお皿でいっぱいになって来たから・・。

メインのお料理がもう少し時間がかかってしまいますから、とお店の方からのスペシャリテ
20120823八丁堀5.JPG
オリーブであります、私も同行者もオリーブ大好きなのでうれしい!
さてメイン、お店の人から「ポーション大きいっすよ」と言われた、
たっぷりポテトのついたソーセージ、うわーーっ!本当にでかいぞ!
20120823八丁堀6.JPG
同行者が切り分けようとするフォークとナイフで、その大きさがわかるっしょ!
禁断のジャンキーフードで、がぶがぶワインを飲むのは至福です。

そんなことをやっていると、もうすぐ予約のお客さんが来ちゃう時間に。
あの暑い外のテラス席に行くのはいやだなあ、と思っていたら、
店内の小さな机を用意してくださり「こちらでよければ店内にいらしてください」とお店の方。
いやあ、すみませんねえと思いながらも、こういう展開を期待していた自分がセコい・・
お手を煩わせないように、私がドリンクもフードも移動、こういうのは得意なんですよ!

もうワインが無くなっちゃいました~、白ワインをグラスでください
そしたら、なみなみと注いでくださいました、そしてなお瓶にちょこっと残っているみたい。
20120823八丁堀8.JPG
「こういう時は、少し飲んでいただけると、全部そそげて嬉しいんです」とお店の方。
じゃあ――と、ごくごくごくと飲んで、ちょうどいっぱいになりました。
同じことを同行者もやっている、違う白ワインをやっぱり1・5杯近くになっちゃいました。
20120823八丁堀9.JPG

なお飲みましょう、最後はやっぱり泡が飲みたい~
シャンパンじゃなくてカヴァなんですけど・・って、カヴァで十分
フランス・シャンパーニュ地方で比較的高価なシャンパンも美味しいけど、
同じ製法で作るスペインのカヴァは、夏にごくごく飲むには美味ですし、なにせ安価ですから
これまた「すりきり」でたっぷり注いでくださいました。
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20120823八丁堀11.JPG

いやあ、堪能しちゃいました~。

90分しかいられないかしら、と思っていたのが、結局4時間近く滞店し、
たっぷり飲んで食してしまいました。
お店をあとにする際に、お店の方が最敬礼で見送ってくださいました。
どうやら、私たちの飲みっぷりが、あっぱれだったみたい
そうそう、こうやってガブガブ飲んで、ガツガツ食べて
アハハって笑って楽しむのが一番なのさ!
こうして、快気祝いの夜は、素敵に終わりましたのさ。


タグ:八丁堀
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NHKの番組「親族240人の“オリンピック”」を見る [見る]

きょう25日は、千葉マリンスタジアムに、
プロ野球公式戦、千葉ロッテマリーンズと福岡ソフトバンクホークスの試合を見に行ってきます。
福岡ファンの同行者が、誘ってくださいまして、
千葉ファンの私がホーム千葉で、ビジターを応援するということに。
でもすごくいい席みたいなので、野球を楽しみに行ってきます。
といいつつ、夏の夜の野球を見ながらのビールが楽しみだったりして・・。
そんな模様は週明けにはアップできるかしら。

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NHKの番組「親族240人の“オリンピック”」を見る

8月15日の夜に放送していた、NHK総合の、
「にっぽん紀行、親族240人の“オリンピック”」を見た。
20120815にっぽん紀行.jpg
これは沖縄・奥武島の嶺井家が16年前から開催しているという、
一族の運動会のドキュメント番組
島の内外に住む親族が全部で240人近くいて、そのほぼ全員が集まって、
運動会を行うのだという。
毎年開催するのでは負担も大きいからと、
16年前から4年ごとに実施してきたそうで、「オリンピック」の名称を使っている。

毎回、実行委員長には一族の長男がなってきたが、
今回初めて、婿の男性が就任した
さすがに沖縄でも一族の結びつきは薄れ、嫁や婿など疎遠になる人も多いという。
そんな中で、あえて婿が委員長になったのには、
そういうことを打破しようという気持ちの表れなのだそうだ。

番組は30分、親族間のいさかいも途中ではさまるものの、総じて暗さがない
それは沖縄の人の、ネアカな部分もあるだろうが
「オリンピック」を本気で楽しもうという思想が垣間見える。
一族ごとのユニフォームを作ったり、大会のロゴマークをコンペしたりと、至って本気モードだ。
あと、実行委員長を仰せつかったお婿さんの、
一見頼りなさそうでいて、それでも必死にまとめようとしている姿もある。

最後の打ち合わせで、一族の長老から「婿が全部仕切るのは問題だ」との発言に、
これまで時折ぶつかり合っていた長男や次男などの直系の人々が
懸命にお婿さんを擁護している光景は、いささか胸を打たれた。
「本人(婿)は嫌がっていたけど、生半可(なまはんか)な気持ちでやってないよ
好きな酒も(決めごとが)決まるまで口につけないんだ」などなど。

老若男女が入り乱れての当日、色々な競技で競い、最後は一族240人の記念撮影。
そして夜の大宴会になだれ込む。
一族の女性と結婚し、初めてこの一族の仲間入りをしたという、19歳の男性が、
みんなの前でスピーチをしたあと、実行委員長であるお婿さんが近寄って、
「素晴らしいコメント、堂々としていたよ」と握手を求めるシーンもジーンときた。
老いも若きも、直系も傍系も、そんなことは関係ない。
この一族に入ったことは、わずらわしさもあるけれど
一歩踏み出すとあたたかい繋がりができるんだというオマージュにも見えた。

この作品を見て、私が感じたことがある。
どこかこの光景が、私の近しいところで似た状況なんだなあと思ったことでもある。
それは――私のいる実家の周辺の町会と似通っているなあということ。

町内会は旧の商店街と住宅街が入りまじっている。
これまでは、お金も人も、旧商店街の面々が町会を牛耳ってきた
そういう私も旧商店街の系譜なので、その恩恵を授かってきた。
しかし商店街の衰退で、人も金も供出できなくなり、住宅地の人から会長が選出された
旧来のやり方との狭間、長老などは露骨な口出しをする人も。
でももうそういう時代じゃないんだという各位が、知恵を出し合い、
お祭りなどのイヴェントをこなしている。
本当にいまの会長さんは、苦労しているということが、周りにいてよく見て取れる。
だから一番大変なイヴェントのお祭りなどは、私も最大限の協力を惜しまないつもりだ。
今年のお祭りが終わって、会長から握手を求められたことを思い出し、
番組のシーンと本当に似ているなあと感じた。

今、日本のさまざまなところで、こういう世代交代が行われていて、
そのたまたま一端が、今回の嶺井家の「オリンピック」にあらわれたのだなあと思った。

そしてもう一つ、この番組のナレーションが香川照之だということ。
先日「市川中車」を襲名し、「澤瀉屋(おもだかや)」の一員になった。
つまり一族とか世代交代とかと正対する彼が、この番組のナレーションをすることに、
一つの意味を感じることでもある。

たった30分では、当然うわべしか切り取れないだろう。
でもたった30分で思いを巡らすことができた。
とすれば、たった30分を豊かに考え、過ごせたと言える。
であれば、この30分は有意義であり、いい番組だったということだろう。

事実を羅列して、それぞれの境遇にどう感じますか――と投げかける手法。
これこそがドキュメントの存在意義だと思う。
こういうすぐれた番組を、NHKはもっと放送してほしいなあ。





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8月18日、プラネタリウム鑑賞のあとは、赤羽の名店に出撃 大宮~赤羽 [見ると飲む]

8月18日(土)、プラネタリウム鑑賞のあとは、赤羽の名店に出撃 大宮~赤羽

この日も残暑厳しい日。
先月からお仲間に入れさせてもらった、プラネタリウムの関係で大宮へ、
仕事を終えてから行きます。
さいたま市の宇宙劇場で、活動をしている市民グループ
「さいたまプラネタリウムクリエイト(SPC)」
そこの先月の投影会を、サポーターとして関わらせていただき、
このたび「協力会員」に格上げさせていただきました!
今後は定期的に通い、色々な行事などに参加して行く道筋が見えました。
いずれ、自分が思い描く星空を天空に投影したい
そういう昔からの夢の実現に、また一歩近づけたのであります。

この日の宇宙劇場は、20時からの「天体観望会」。
その前に18時からは、約55分間の「星空散歩」と約25分間の「サービス投影」
星空散歩はプロの解説員さんによる星の解説と音楽で楽しみ、
サービス投影は、SPC主催となります。
といっても25分ではキチンとした投影ができないので、
天体ソフトを使って、太陽系を脱出する疑似体験を投影するとのこと。
協力会員の私のミッションはなく、その時間に行けば、無料で見られるそう。
でもせっかくだからプロの投影から見ましょうと、わざわざお金を払って、星空散歩から見ます。

夏休み、そして観望会前ということで、客席は子どもたちも多い。
そんな中、普通の星空散歩は音楽が多いのを、
あえて子ども向けの解説にしてみましたという解説員の方の、もの静かなおしゃべり。
日の入りから一番星、そして満天の夜空。
写真をたっぷり映写しての、星の説明はやっぱり勉強になります。
そしてなにより、前回の市民投影で操作卓での操作の難しさを知った私にとっては、
この星空を投影している解説員さんの、スキルの高さに驚きました。
最後に「3丁目の夕日」の音楽に合わせて、東の空が明るくなり、そして日の出。
「あすの さいたま市の 日の出は 午前 5時 ○○分」と、
ゆったりと、ささやくように話す言葉に、恒例のウルッとタイムです。
日の出を見て涙が出るなんて、どれだけ乾いた日々を過ごしているのでしょうね(爆)

完成度の高いプロの投影を見ちゃったあとの市民投影は、やっぱりちょっと落ちる(苦笑)
専門的な言葉も多く、子どもたちにはちょこっと難しかったかな。
惑星の話が多かったんだけど、惑星は説明部分が多くなっちゃうのね。
私は惑星って大好きなんだけど(好きな星は、ヴィーナスこと金星)
ここにロマンを含んで説明するって、難しいんだなあって思いました。

投影が終わって、SPCメンバーと少し話をして、書類の受け渡しを終えるとこの場は終了。
そして単身、電車に乗り込みます。

この日は久々に赤羽に出撃する方針だったのね。
赤羽といえば、代表格のまるます家さん
こちらは21時30分がLOだから、なんとか間に合うかしらと思っていました。
東武線沿線に住んでいると、赤羽ってなかなか行きづらい街。
大宮で適当な時間に動ける今宵は、赤羽にロックオンできる稀有な日なのであります。

急ぎ赤羽へ向かい、慣れた感じでまるます家さんへ。
20120818赤羽1.JPG
さすがに遅い時間だったから、行列にはなっていませんでした。
土・日は比較的一見さんが多い店内、この日も一見さんが多いみたい。
赤星とアジの刺身をください。
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アジの素敵な光りっぷり、しょうがとワサビを溶いた醤油でいただきます。
写真にはありませんが、こちらは壁面のお品書きに圧倒されちゃうのよ。
でもですね、それらを見ていると、
今日はこれを食べなさい!って文字が浮かび上がってくるから不思議なのですよね。
門前仲町の魚三さんでも同じ感覚に陥ります。

20120818赤羽3.JPG
里芋の素揚げ、こういうざっかけないものが旨いと感じる。
チューハイじゃなくて、今日は富久娘のぬる燗にしましょう。

恒例のお盆に乗せたフードの売り歩き、今宵は鯉の洗いが半額ですよ~と。
そこここから、いつも見えているとおぼしき面々の声が上がる。
私も負けじと「洗い、ちょうだい!」
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酢味噌でいただきます、そうそう、まるます屋さんは川魚専門店ですからね。
お酒に良く合います。

こちらに伺ったらこれを頼まないと、と最後にお願いしたのは、LO寸前にお酒の追加とこちら。
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すっぽん鍋であります。
キチンとすっぽんの身もあるし、優しいおつゆも美味しい。
値段はこのお店では少し高めですが、それでも700円台。
財布に嬉しく、手軽に高級食材「すっぽん」を頂けちゃいます。
珍しく3本ルールを厳守し(こちらは一人お酒は3本まで)、おいとましましょう。

気分良く帰る道すがら、どうものどの調子がいま一つだなあと思っていて、
そのまま帰宅し睡眠をとったら、未明から夏風邪をひいてしまったというオチなのであります。
夏の疲れと、ロクに休息を取っていないツケなのでしょうね。
今週は少しご自愛週間としましょう。




タグ:大宮 赤羽 星空
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きょうは処暑(しょしょ) [間接的に考える]

きょうは処暑(しょしょ)

猛暑、酷暑、溽暑(じょくしょ)、残暑・・
暑いという文字を使った二字熟語がいくらあっても足りない。
この夏も予報どおり、暑い夏になった。
もうそろそろ、打ち止めても良いのではという声が聞こえているのだろうか、
きょうは「処暑」、暦の上では暑さも一段落だという。

過ぎたるは及ばざるがごとし――先人は良い言葉を残した。
何ごともやり過ぎはいいことないとの意だが、こと気象に関してはそうはいかないようだ。
雨が降れば集中豪雨、風が吹けば竜巻、雪が降れば豪雪、そして炎暑の夏――。
何ごとも極端はいけないと思うのだが。

ほどほど、中庸など、日本語には素敵な表現がある。
それを「日本式玉虫色」とケチをつける輩もいるが、この微妙な感覚を楽しむ文化もいい。

今年は閏月の関係で、旧暦も1か月あまりずれているから、
あすの8月24日が旧暦の7月7日、つまり七夕
七夕が秋の季語であることは、あまり知られていない。
東の空を見上げれば、天の川に寄り添うように、
こと座のベガと、わし座のアルタイルが年に一度の逢瀬を楽しみに待つ。
せめて古代のロマンチストたちを見上げるときだけは、晴れ渡る夜空であってほしい。
見ごろになる時刻、漂う風は秋の装いだと信じたい。

たなびく風はそよそよと、川面に流れる水流もさらさらと。
ほどほどで中庸な七夕を彩る、秋色の天の川に思いを馳せて

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8月17日、電車に乗ってからさあどこに飲みに行こうかな?っていう飲み 春日部 [飲む]

8月17日(金)、電車に乗ってからさあどこに飲みに行こうかな?っていう飲み 春日部

この日は仕事が終わってから、久々の一人飲みを敢行。
地元の春日部にしようか、北千住まで足を伸ばそうか、はたまた浅草にしようか。
そんな風に場所を決めないまま、電車に乗りました。
この日から各市場が開場となったけれど(14~16日は市場はお盆で閉場)、
今週のお魚は期待できないよね。
ではと、ふと串焼きを食したくなり、それじゃあ地元がいいやと、春日部で下車。
伺うお店は1か月ぶりの串焼き屋さん「彩鳥」さんです。
春日部のお祭り前に伺って、そのあとお祭りでいなせに神輿を担ぐ御年68歳のマスター
そのお祭りでお会いしてから、ちょっと間があいてしまいました。
お元気かしら、そして夏休みはもう終わったのかしら?

伺うと、こんな素敵なデコレがカウンターに。
20120817彩鳥さん5.JPG
いつも遊び心満載のマスターに癒されます。
前回から生ビールを会社ごと入れ替えたので、今回も生からいただきましょう。
キリンのブラウマイスター、3度注ぎでこんなに素敵に泡が盛られます。
20120817彩鳥さん1.JPG

いつものようにレバ刺しを頂きましょう。
牛のレバ刺しはNGになったけど、鶏は大丈夫なのですよ。
それにこちらのお店のレバ刺しは、キチンと処理されているから、まったくもって安心です
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たくあん3種盛りというものもありました、酒飲みにはたまらない逸品ですね。

これは明太子の天ぷらとのこと。
積極的に明太子って食さないのですが(辛いからね)、
火を通すと辛さが消えまろやかになるとのこと。
こちらのお店では新メニューなので、頼んでみました。
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味が濃くて、少し辛さが残るものの、衣の甘さと実にいい感じ
ちょみちょみかじるのが、美味しさを持続できてうれしい。
ブラウマイスター2杯のあとは、お酒をぬるめに燗してください。

串ものは3本いただきましたが、写真に残っているのはこれ。
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プチトマトのベーコン巻きであります。
実はこの品は、こちらで初オーダー。
というより、トマトの串ものは、私の中でもお初であります。
トマトは冷たいもの!っていう固定観念があって、
どうしても焼いちゃうことに抵抗があったんですね。
でも最近見た番組で、トマトは火を通すと甘みが出てくるとあり、
そういえば、そんな経験ないからな、ということで頼んでみました。
たしかに甘みを感じるけど、それ以上にしずる感というか、フレッシュ感を覚えました。
やっぱり食に「固定観念」は、あえて除外して臨まなければなりませんね。
勉強になりましたよ。

お酒も2合、そしてさいごに生オレンジサワー(夏はこういうものも飲みますのよ)で終了。
お盆休みを取ったものの、ほとんど休めなかったとグチるマスター、
お元気そうで何よりでありました、また来ます。
そしてそのまま、近くのバー「イエローノート」さんで、食後酒を頂いて帰宅と相成りました。

どこに飲みに行くか、その選択肢を確定しないまま、電車に乗り、
その時の気分でふらっと降りて飲む幸せ。
駅ごとにこの駅ならここ!っていう引き出しを、
もっと準備できたらもっと楽しいのにって思いました。

なお研鑽と勉強の日々ですね!


タグ:春日部
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