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ドラマ・ワカコ酒Season3、「第6夜 それぞれの味と酒」 [ワカコ酒]

ドラマ・ワカコ酒Season3、「第6夜 それぞれの味と酒」

新久千映さんの作品「ワカコ酒6巻」のタイトルを紹介しながら、私のコメントを挟む企画。

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ですが、既報通りBSジャパンで実写版「ワカコ酒Season3」が始まりました。
(毎週金曜日23時30分~、武田梨奈・主演)
コミックスネタから少しの間、離れて、ドラマ版ワカコ酒の紹介としましょう!

「ワカコ酒」とは、OLさんの村崎ワカコ(26)が醸し出す、酒場礼賛コミックスであります。
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ドラマ版第6夜は、4つの原作を元に構成されています。

1つ目の話は、コミックスでは第3巻第62夜「イカの塩辛」
弊ブログでは、2014年11月8日の記事を参照。
2つ目の話は、コミックスでは第6巻第138夜「くじらの竜田揚げ」
弊ブログでは、2017年1月31日の記事を参照。
3つ目の話は、コミックスでは第6巻第132夜「板わさ」
弊ブログでは、2016年12月19日の記事を参照。
そして全体に漂う話として、第6巻SP1「オカダ主任の憂鬱」
弊ブログではあえて紹介しませんでしたので、記事化しておりません。
(以下ネタバレになることを予告しておきます)


ストーリーとしてはありがちなんですが、文章として紹介するには、かなりの難易度がある回です。
ワカコ酒本編というよりも、スピンオフという感じがします。
でも、個人的には面白かったと思う。

まず、ストーリーをわかりやすく書いてみます。
実は単純なことなんです。

状況としては、ワカコの会社でのお話。
オカダさん(劇中では課長)がワカコを呼び出して、まあ叱責するわけですね。
直属の上司が、部下に対して、提出するように言ったレポートが、
間違っていたわけです。
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村崎クンさあ、こんな誰だってできることを間違っているなんて、どうしたのよ。
キミには新人教育もやってもらっているのに、示しがつかないでしょ。
私が行ったように計算し直して、よろしく頼むよ・・。

で、すっかり意気消沈のワカコは、こういう時は飲むしかないなと、
いつものお店「逢楽」に行って、まあ飲んで憂さを晴らすわけ。
で、そこでこんなお品書きの中から、いくつかをオーダーするのであります。
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お通しはいかの塩辛
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で、お次はくじらの竜田揚げ
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で、最後は板わさ
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――で、いろいろ思うところがあって、すっかり元気を取り戻し、
翌日朝イチで、きのう指摘されたレポートを再度提出するって訳。
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とまあ、まとめるとこの程度の事柄なのです。
単純明快ですね。

これをドラマ化するにあたり、主体と客体をひっくり返して、2つのストーリーに仕立て上げ、
そのいずれもがリンクするという演出を取っています。
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のようと言うと、よりわかりづらいでしょうか・・。

まず、ワカコの視点。

叱責された後、同僚に気にしない方がいいよと慰められるも、すっかり気が落ちちゃった。
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酒場に来たけど、やっぱりどうも気が乗らない。
といっても、ビールはこんな風に飲んでいるけどね。
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オカダさん、なにもあんな言い方しなくてもいいじゃない。
私だってテンパっていたんだよ。
それに、オカダさんが言った通りにやったんだもん・・。
お通しの塩辛をアテに、まだぐちぐち言っている。

ショーケースにクジラの肉があったので、竜田揚げを注文。
いまじゃなかなか食卓に上がらないけど、こういうものもいいね。

するとカウンターの中で、大将が板わさを切っている従業員に叱っている風景。
「もっと気を入れないと、目で楽しめるような切れ方にならないぞ」
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目の前の常連さん、微笑みながら「いいね大将、部下を持つ大変さはわかるよ」。
そこで気を引き締めて、板わさに包丁を入れる若い衆。
ワカコすかさず「私にも板わさください」。
かまぼこの中に、ワサビとキュウリを練り込むように挟んで、一風変わった板わさの登場。
それを見て、ワカコは、板わさと侮るなかれ。
こうして創意工夫をすることで、改善の余地はあると悟ったわけ。

で、翌日の英気を養って帰宅するというストーリー。


これが、オカダさんの視点に立つとこうなります。

ワカコを叱責したあと、おもむろに考える。
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小さな部署だけど、そこそこうまくいっていると思う。
ただいまどきの子たちは、怒るとむくれるし、言ったことしかやらないし、デリカシーもないし・・。

「いまどきの子は・・って散々言われていたのに、この歳になると言っちゃうね」
おそらくは同僚の管理職同士、一緒に酒を酌み交わしている。
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若い子との垣根がないというのはいいことなんだけど、なんか緊張感に欠けているなあと思う。
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ふとうしろを見ると、女性お一人さまで飲んでいる人が。
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最近はこうして、1人で飲む若い子もいるんだね・・。
「そういえば・・」と同僚。
「・・村崎さんってたまに一人飲みするみたいだよ
若いうちからそんな飲み方しちゃなあ、うちの娘にはそうなってほしくないなあ。

同僚がふと頼んだ塩辛、オカダは苦手なもの。
騙されたと思って、一口食べて見ろよ。
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ん・・、うまい!
人に勧められて、美味しさがわかると言うこともあるのか。
一人飲みだって案外いいのかもしれないな。

でも、帰る道すがら、オカダはこう思うわけです。
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1人の時間なんて、最近はまずないな。
でも、オレは1人でいることがいい時間だとは思わない。
オレには家庭があって、家族がいるんだ――。

マンションの自室に帰ると、2人の娘が駆け寄ってきた。
「パパ、お帰り」
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そして、慣れない手でビールを注いでくれる愛娘たち。
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こいつらも、将来の酒飲み候補・・かな。
でもこの安定があって、落ち着いて働けるんだ。

【シキモリ酒】

そうです、つまりワカコ酒の主体と客体をひっくり返して、
上司であるオカダさんが主人公であるこの回。
でも、このオカダさんこと、しおつかこうへいさんのシブい演技が、絶妙なのであります。
もともと二枚目の役者さんですが、この作品ではC調の演技で、
ほとんど本編に関わってこないチョイ役だったのですが、
今回の作品は、見事なまでの完成度でした。
じっと考えている時の、少しうつむいた表情は、やっぱりステキです。
原作者の新久さんも、主演の武田梨奈も、演出家たちも絶賛している役者さんが、
こんなふうに別の色を見せてくれるのは、なかなか面白かったですね。
舞台出身で、声優さんもやっているとのウィキ情報もありますし、
実は私と同じ46歳!
どこか別の番組でも、出てきたらいいなと思います。

今回の一番いいところは、一人酒を絶賛せずに、
「オレはもっといい酒の飲み方がある」と言い切ったこと。
そうですよね、千差万別でいいんですもの。




タグ:ワカコ酒
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